星の金貨プロジェクト

星の金貨 東日本大震災や音楽、語学、ゴルフについて語るブログです。

ホーム » アーカイブ

いまだに続く悲劇のなかで [再出発はどこから?]

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

所要時間 約 5分

5月23日にアメリカ史上最悪と言われる竜巻がミズーリ州ジョップラン市を襲いましたが、現地はまだその衝撃から立ち直っていません。
その中で非常に印象的な報道に出会いましたので、皆さんにもその映像をご覧いただきたいと思います。
前半の概略を翻訳しましたので(間違いがあったらごめんなさい)、5月28日のNBC ナイトリー・ニュースのトップをご覧ください(画面の中のプレイボタンをクリックしてください)。

ミズーリ州のジョップラン市(日本のテレビ局はジョプリン市などと言っていますが、発音をよーく聞いてみてください)には、がれきをかき分けながら2,000人を超えるボランティアが現地に入り、未だ100人を超える行方不明者の捜索に当たっています。
ある10代の犠牲者などは卒業式を終えた直後に、竜巻にさらわれてしまったと見られています。
今年の竜巻の被害では少なくとも522名の犠牲者が中西部から深南部にかけて出ており、これは1947年以来の規模です。
NBCのロン・アレンが今なお、現地にとどまりレボートします。
「今日、ジョップラン市当局は水道水は飲むのに問題はなく、市としての機能も各所に於いて尚働き続けていると発表しました。しかし、被害の全容は未だつかめず、100名以上が行方不明であると推察され、被害にあった人々は愛する家族にいったい何が起きたのかを把握しきれていません。
メリッサ・クロスビーの姉リンゼイ・マリーナは9歳の息子の上に寄り添う形で遺体が初験されましたが、近所の人々が彼女と息子を発見した時の様子を話してくれました。
私たちにとってのわずかな慰めは、彼女がこの地上で最後に行ったことが息子の命を守り通すことであった、という事です。
『今確かに言える事は - 事態の終息に向けての動きと嘆きの時はいま始まったばかりだということです。』- ミズーリ州公共安全局
18歳の少年は卒業式の帰り、運転していた車から竜巻に巻き上げられ、その死体が先週有金曜日に沼の中で発見されました。………」

ニュースはアメリカでもやはりその地の、あるいは近隣の市町村の人々が真っ先に現地に駆けつけ、懸命に働いている様子を伝えます。
そして子供を守り抜いてなくなった母親の事を、上に訳した通り伝えました。
ニュース番組の価値を思い知らせる一言だったと思います。

母親を失ってしまったことは、少年にとって取り返しようのない悲劇です。
しかし、この特派員の一言は彼女の死を例えようもなく崇高なものとしました。
これからこの少年が生きていくとき、この一言は自分の人生を粗末にしないための大きな支えになると思います。
そして、これからアメリカ社会で起きるかもしれない母と子の無数の悲劇に、ブレーキをかける役割を果たしていくのではないでしょうか?!
子供の虐待は日米共通の深刻な社会問題ですが、子供を傷つけようと手をあげた時、この特派員の言葉を思い出す親がいたら、そこで思いとどまる事ができるかもしません。

これこそ、報道というものの価値、ではありませんか?!

東日本大震災の際、「恐いもの見たさ」的報道をして、被災者の心を傷つけた日本のテレビ局がありました。
電気が復旧した後、日本のテレビでも、アメリカのNBCやABCやCNNのニュースでも東日本大震災の報道を見ました。
日本中の私たちと同じ普通の人々がものすごく心配してくれていること、そしてアメリカのメディアも私たち被災者を思いやってくれていることを感じたものです。
日本のテレビ・新聞だけを見て、それが現実の世界のすべてだと思うのは間違いなのではないでしょうか?

これから毎日、私は海外の報道や政府機関のアナウンスなどをチェックし、皆さんに伝えなければならない、そう思ったことをここに掲載して行きます。
まずは本当の事を理解する事から、再出発しませんか?

Visit msnbc.com for breaking news, world news, and news about the economy

このサイトについて
ほんとうの「今」を知りたくて、アメリカCNN、NBC、ABC、CBS、英国BBC、ドイツ国際放送などのニュースを1日一本選んで翻訳・掲載しています。 趣味はゴルフ、絵を描くこと、クラシック音楽、Jazz、Rock&Pops、司馬遼太郎と山本周五郎と歴史書など。 @idonochawanという名前でツィートしてます。
サイトマップ
最近の投稿
@idonochawanツィート
健康関連リンク
アーカイブ