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【 日本の平和主義の土台を弱体化させてしまう、安倍政権の安全保障関連法案 】[IND]

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戦争を放棄するという大胆な平和主義は、国家の資源を軍備に浪費することなく日本の繁栄を築くことを可能にした
憲法第9条を守ろうとする日本国民の決意は強固であり、安倍首相に9条の廃止を許すつもりはない

ザ・インディペンダント社説 8月9日

戦争させない
長年日本の国家主義者たちは『自衛隊』の行動範囲を、文字通り日本の国土の防衛に厳しく制限する平和憲法を改変しようとしてきましたが、これまではうまくいきせんでした。

各地で武力紛争の絶え間のない世界にあって、国際紛争の解決手段として戦争を放棄するという大胆な平和主義は日本一流ともいうべきものでした。
そのおかげで日本は国家の資源を軍備に費やすことなく、国家の繁栄を築くことを可能にしました。
そして近隣諸国との友好を進めることにも貢献しました。
日本は1930年代〜40年代に中国を侵略しましたが、平和主義はその中国との友好関係の構築にも貢献しました。

日本は前近代の江戸時代初頭、市民階級が銃器を持つことを禁止し200年を超える平和な時代を築きましたが、第二次世界大戦後も同様に平和の黄金時代を築きました。
これにより日本は核兵器を廃止しようとする国際的な取り組みの中で、他国には無い信用を築きました。

広島32
しかし安倍晋三首相は、国際政治の観点からも世界史的観点からも極めて貴重なこの伝統を危険にさらす決心をしました。
どんな政治的犠牲を払ってでも、強引に安全保障関連法案の成立を図ることを決意し、これにより自衛隊は同盟国の軍隊とともに国外で戦闘行動を行うことができるようになります。
それと同時に日本の平和主義は土台そのものが壊されようとしています。

安倍首相は保守タカ派の彼の前任者たちがそうであったように、憲法第9条の廃止を望んでいます。
しかし憲法第9条を守ろうとする日本国民の決意は強固であり、そこまでを許すつもりはありせん。
今や安倍首相が提案する政策に対しては、すべてに国民の厳しい視線が注がれることになりました。

そのために安倍首相は、広島と長崎で開催された原爆投下70周年の追悼式典に参列するというわざとらしさも見せました。

しかし追悼式典こそは、かつては他国を侵略し今は歴史をも歪曲しようとする日本の軍国主義を拒否する意思表示です。
そして広島、長崎の核兵器による破壊と殺戮の惨状こそは、軍国主義がいかに危険なものであるかを象徴するものであったはずです。

安全保障法案05
長崎原爆の被爆者である谷口稜曄 (たにぐちすみてる)さんは安倍首相に対し、安全保障関連法案は日本の非核原則を危険にさらすものだと指摘しました。
長崎市の田上市長は70年前になされた不戦の誓いは、その土台が壊されてしまう可能性があると警鐘を鳴らしました。

安倍首相はこうした声に謙虚に耳を傾け、その方針を変えるべきです。

http://www.independent.co.uk/voices/editorials/a-fight-for-peace-japans-new-security-reform-bill-undermines-its-pacifism-10447648.html
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【 再び軍事優先路線へと進もうとする安倍政権に、人々が突きつけた「No!」】
安倍内閣が退陣するか、日本の民主主義が破壊されてしまうか、今はまさにその分かれ道

ミーガン・タウンゼンド / ザ・インデペンダント 9月17日

安保法案デモ
第二次世界大戦(太平洋戦争)以後初めて日本が海外紛争の場で武力行使できるようにする再軍備法案の成立を阻止しようとして、約13,000人の平和主義者が国会議事堂の周囲に集まりました。
今回の法案成立で日本は、国際紛争の解決手段として武力行使を禁止している平和憲法による枠組みを変更することになります。

議会の外では膨れ上がる抗議活動の参加者とこれを規制しようとする警察がもみあいとなり、議会内では法案の成立を阻止しようとする野党議員と与党議員の間で一層激しい衝突が起きていました。

デモ参加者のひとりである乾まきこさんは、取材に対しこう答えました。
「日本は今、アメリカに盲従して戦争への道を進もうとしています。」
「安全保障関連法案は憲法違反です。」
「安部首相は日本の平和を守ると主張していますが、そのやり方は間違っています。安倍内閣が退陣するか、日本の民主主義が破壊されてしまうか、今まさにその分かれ道に来ています。」

安保法案デモ01
直前に東京の南郊の横浜で開かれたこの法案に関する公聴会では、会場となったホテルに反対する人々が押し寄せました。
日本国内の他の場所でも、抗議のため集まった人々が車道にも溢れだし、政治家が乗った自動車が公開討論の会場から離れようとするのをブロックし、大声でスローガンを唱和するなどしていました。

1960年代、アメリカが直面していた冷戦に巻き込まれることを恐れた人々が、同じように国会前で大規模な抗議行動を行いましたが、今回の抗議活動は市民たちが自発的に集まってきたこと、そして一切暴力的な態度をとらなかった点において、著しい対照を見せました。
大衆の抗議を押し分けて半世紀前に日本がサインした日米安全保障条約は、その効力が今日まで及び、日本はアメリカ合衆国の防衛力に守られてきました。

市民たちの抗議はかつてない程に大きく膨れ上がっていますが、安全保障関連法案は9月18日には成立する見込みです。
成立後は直接的な脅威を受けていなくとも、日本は国際紛争の場で武力行使が可能になります。

http://www.independent.co.uk/news/world/asia/japan-protesters-call-for-prime-minister-shinzo-abe-to-be-ousted-as-remilitarisation-bill-goes-to-10505065.html
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安全保障関連法案成立後の会見で首相は
「法案の成立を国際社会が高く評価している。」
と語りましたが、その実際は軍事負担を減らすことが出来る米国政府がもろ手を挙げて歓迎、自分たちも負担軽減を期待できる英国豪州政府もそれに倣い、中国とトラブルを抱えるフィリピン政府などがそこそこに、という辺りではないでしょうか?
しかし私が考える国際社会には市民社会や良識あるメディアも含まれます。
その『国際社会』は安倍政権の政策をどう評価しているのか、可能な限りご紹介して行きます。

これは個人的な感想に過ぎませんが、下記のニュースを見て「なんという違いか?!」と思いました。

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【 この子に神の福音を 】

アメリカNBCニュース 9月26日
(掲載されている写真をクリックして大きな画像をご覧ください)

POPE 1
9月26日フイラデルフィアに到着したローマ法皇フランシス1世は、歓迎行事のための車列に乗り込みパレードに出ようとしていました。
しかし自分を歓迎する人々の中に車椅子に乗った少年を見つけた法皇は車列を止めさせると、自ら歩いて行き、少年の頭を抱きかかえてキスし神のご加護があるよう短い祈りを捧げました。
少年は脳性麻痺を患う10歳のマスケル・キーティング君でした。
マイケル君はこの日、歓迎演奏をするカトリック・ハイスクール・バンドの指揮者として空港にいた母親に付き添われ、ともに法皇を出迎えていました。



http://www.nbcnews.com/storyline/pope-francis-visits-america/pope-francis-halts-motorcade-bless-boy-cerebral-palsy-n434221

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