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〈 原子力発電の偽りだらけのプロパガンダ、そして大事故は「もうたくさん!〉〈第3回〉

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所要時間 約 9分

【 原子力発電 - だめなものはダメ!】
「今こそみんなが声を上げ、私たちは民主主義社会の住人である事を証明しよう!」
「原子力の利用を継続すれば、医学的な大災害に直面しなければならない」

ヘレン・カルディコット /ニューヨーク・タイムズ 2011年12月2日


変化の兆しがあります。
ドイツは2022年までに原子力発電を段階的に廃止し、イタリアとスイスがこれに続きます。
日本の脱原発を支持する人々は世論の後押しを受けるようになりました。
中国は原子力発電に慎重な態度を崩していません。
一方で米国、イギリス、ロシア、カナダの原子力への熱意は衰えることなく継続されることになます。
そして原子力産業界は、従来型の原子炉に代わるものとして新たなモジュール開発を推進し、『進化した原子炉』を開発してきました。
しかし事故、テロ攻撃、人為的ミスなど、つきまとう危険は従来型の原子炉と何ら変わるものではありません。
そして『進化した原子炉』の多くは、相変わらず核爆弾の材料に転用可能な、核分裂を起こしやすい放射性廃物を生み続けるのです。

ほんとうに環境にやさしく、クリーンで温室効果ガスの排出の少ないエネルギー供給手段は別なところにあります。
それは環境保全と再生可能エネルギーの調和の中に存在します。
主なものは風力、太陽光や地熱発電、水力発電、そして藻類からのバイオマス・エネルギーなどです。
スマートグリッドは発電と電力消費のバランスを取り、家電製品の柔軟な利用を可能にします。
発電が断続的になる問題は、既に存在している技術を使ってエネルギーを蓄積することにより解決できます。


国家的規模で原子力発電を、再生可能エネルギーによって生産された電力を集積・分配するシステムに置き換えることにより、何百万人分もの雇用を生み出すことが可能です。

アメリカ合衆国だけでこれからの十年間、1,800億ドルが核兵器開発予算に割り当てられています。
世界に存在する20,500個の核兵器核のうち、95%はアメリカとロシアの兵器工廠の中にある、と言われていますが、もし両国が核兵器の廃棄に合意すれば、新たな核兵器開発は必要なくなります。


原子力発電の支持者は、原発に反対する人々について、原発の存在を恐れ、その技術に理解を示さないことから、しばしばラッダイト運動を行った人々(18世紀産業革命の際、イギリス国内で職が無くなるとして工場の機械の破壊運動を行った職人たちの運動 : 訳者)、または危険性を誇張するヒステリックな人々として描こうとします(日本にも反原発カルトなどという悪意のこもった言葉があります : 訳者)。


一つの例を挙げましょう。
喫煙は人間の健康にとって有害である、という事を明らかにするための医学的研究活動に対し、たばこ産業界は何十年もの間攻撃を加え続けてきました。
喫煙は、おおざっぱな言い方をすれば、死ぬのは喫煙者本人だけです。
しかし、原子力発電はすべての将来の世代に、病的状態と高い死亡率、そして障害を蔓延させていきます。


喫煙の有害性が明らかにされるまで数百万の人々が命を落としましたが、我々が原子力の利用を継続することによって直面しなければならない医学的な大災害と比較すれば、これですら大きな問題ではありません。


この巨大な悲劇が生まれたことをきっかけに、政府、そして私たちの周りの人々に原子力発電、そして核兵器のない世界へと進むよう説得しましょう。

正しい情報に基づいた民主主義こそが、責任ある正しい姿である、ということを証明しましょう。
〈完〉

http://www.nytimes.com/2011/12/02/opinion/magazine-global-agenda-enough-is-enough.html?_r=2&scp=4&sq=Fukushima&st=cse

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3回にわけてご紹介したこの原稿も、今私たちに必要な事を教えてくれています。
私たちは民主主義社会の住人である事を再認識する事。
そして政治を始めとする日本の現状に対し、あきらめるのではなく『変えられる』という意識を持ち続ける事。
それができたら、変えるために何とか声を上げていく事。
一人一人が上げる声が横につながって大きく広がったとき、社会は少しずつ変わっていくはずです。

2012年の最初にこの記事をご紹介したわけ、お解りいただけましたね。

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【 不調のハリウッド、2012年の挽回策を探る 】

アメリカNBCニュース 2012年1月1日

ケイト・スノウ :
ハリウッドは新年の到来を最も喜んでいる日人々の一人です。
2011年は興行収入が130億ドル(約1兆円)を下回る、失望の年となりました。130億ドルと言うとずいぶん大きな金額に感じますが、ここ16年で最も低い成績なのです。
NBCのジョージ・ルイスがお伝えします。

レポーター : 2011年最大のヒット作品は『ハリーポッターと死の秘宝パート2』で北米では3億8,100万ドル(約290億円)、世界全体では130億ドル(約1兆円)の興行成績を収めましたが、これだけでは映画産業界全体に、魔法を感じさせるには至りませんでした。
このように2011年は映画界にとって、死の影がちらつく年になってしまいました。

ハリウッド・ドットコム「2011年は1990年代半ば以降最低の興行成績を記録し、ハリウッドにとって厳しい年になりました。」

レポーター : 最も期待はずれに終わった作品は1億5,000万ドル(約115億円)をかけて制作したアニメーション映画『少年マイロの火星冒険記』で、興行収入はたった3,900万ドル(約30億円)に終わりました。

A.O.スコット(ニューヨークタイムズ映画担当)「おかげで映画産業には、人々は今後もこれまでと同じ程度の本数の映画作品を、これまで同様興味を持って鑑賞してくれるかどうか、という心配が生まれてしまいました。」

レポーター : 『ドラゴン・タトゥーの女』のプロデューサーが製作に1億ドル(約77億円)を費やしたのに、クリスマス休暇に公開されて1,940万ドル(約14億円)しか興行収入を上げなかった際、映画ファンにいったい何が起きているのか、映画産業界は大いに疑問に思った事でしょう。
彼ら映画ファンは映画に行く回数を減らしているについては、それなりの理由がある、と話しています。

映画ファンの男性「チケット代も馬鹿にならないし、話題作全部を見るという訳にはいきませんよ。」

映画ファンの男性「子どもたちの面倒を見なければならないので、その類いの映画はどうしても家で見る事になるんだよ。」

レポーター : そして映画を見るための新たなテクノロジー、 ipad やコンピュータで楽しめるストリーミング・ビデオ、そしてテレビも控えています。
昨年早々に行われた調査では、アメリカではインターネット上を流れるデータの3割がストリーミング形式の映画、そしてTV番組でした。そして2011年の映画劇場の観客層動員数は2010年から5パーセント減少しました。しかし人々は本当に魅力ある作品なら、まだまだチケットに飛びつくだろう、と話しています。

「復活のため、何か起爆剤のようなものが必要ですね。」

レポーター : まさに今ハリウッドは観客を呼び戻すため、それが何なのかを模索しているところです。
ジョージ・ルイス、NBCニュース、ロサンゼルス

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