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【 日本の環境省・経産省の関係機関、象牙の違法取引を教唆?!国際環境調査機関が告発 】

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所要時間 約 7分

アフリカで横行する密猟により、野生のゾウの個体数が急激に減少する危機的状況の中で明らかに
日本国内の象牙取引の実態、国連の委員会でも問題に

デイジー・フレッチャー / ザ・インディペンダント 1月19日

象牙取引 世界で環境・野生動物の保護活動を行っている国際機関の環境調査エージェンシー(EIA ・ https://eia-international.org/ )が日本政府の野生生物保護を担当する当局者が、象牙の違法取引を助長していると訴えています。
EIAは2016年1月第3週、日本政府に関係する機関の当局者1名が、不正に密輸された象牙をどうすれば合法的に登録できるか、警察の捜査を未然に防ぐためにはどうすれば良いか、潜入捜査官に対しその方法を具体的に教えたとする告発を行いました。

日本に持ち込まれた象牙が国内市場に流通する前に、合法性を検証して正式登録する際の手続きの進め方に対する調査の結果、嫌疑をかけられているのは日本の非政府組織で日本の環境省と経済通商産業省の認定機関である日本野生生物リサーチセンター(JWRC)です。
日本野生生物リサーチセンターは今回の嫌疑に関するコメントを辞退しました。

この問題はアジア市場での消費需要の高まりもあって、アフリカで横行する密猟により野生のゾウの個体数が急激に減少している危機的状況の中で明らかになりました。

アメリカのワシントンD.C.に拠点を置く環境調査エージェンシーのアラン・ソーントン理事長は、この問題について次のように語りました。
「今回明らかにされた意外な事実は、本来象牙の密輸や違法取引を取り締まるべき日本の中央官庁が関わるシステムに、重大な欠陥があることを明らかにしました。」

象牙02 「アフリカ大陸において進行中の野生のゾウの虐殺を止めさせることに貢献できるよう、日本は象牙取引の禁止を法律化する必要があります。」

EIAは先月にも日本国内の象牙の取引業者が違法な活動に恒常的に関わっているとの告発を行ったばかりです。
これらの業者は不正に日本に持ち込まれた象牙を合法的取引を装い、不正な手段を用いて正式登録を行っているとしています。

1989年の国際取引の禁止の前に日本に輸入されたか、あるいは『絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約(ワシントン条約)』における例外規定により取引が許されているか、いずれかの場合に該当しなければ日本国内で象牙の取引を行う事は絶出来ません。

しかしEIAは、象牙のオーナーを装って日本に入国した潜入捜査官が、象牙の不正登録に日本野生生物リサーチセンター(JWRC)が関わっているとする複数の証拠を手に入れたと主張しています。

EIAによれば日本野生生物リサーチセンターのスタッフは数回に渡り、象牙のオーナーを装った潜入捜査官に対し、象牙が1989年以前の『昭和時代』に入手したものだと申請するように8回に渡り助言しました。
捜査官はこの象牙は2000年に入手したものだと明言したにもかかわらず、スタッフは「禁止以前」とする申請を行なえば例外規定により合法的に登録ができると指導したとEIAが伝えました。

象牙 1月第3週、スイスのジュネーブで開催された絶滅危惧種の国際取引に関する国連条約常任委員会では、日本の違法な象牙取引の問題が議題になりました。
日本は現在この問題について、限定的ではありますが国際社会による詳細な調査対象となる「関心対象国」に分類されています。

「日本は『絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約(ワシントン条約)』による法的規制とアフリカ大陸の象の繁殖地における動物たちの保護義務の分野から身を引きました。その結果、再び象牙の需要が上向いてしまい、ゾウの密猟に拍車がかかってしまったのです。」
EIAの政策部門のシニア・アナリストであるダニエル・グラビエリ氏がこう語りました。

2015年12月にEIAが報告した日本の違法な象牙取引と詐欺的登録手続きの実態は、日本国内における象牙取引の登録制度に欺瞞がある可能性を示唆しています。

潜入調査官が実際に会って聴き取りをした37人の象牙取引業者の内30人は、未登録の象牙を買う、売る、あるいは加工する違法な活動に関わっていると語りました。
さらに彼らは日本野生生物リサーチセンター(JWRC)が扱っている象牙が合法的な品物であることを証明する登録において、詐欺的な手法を使っている事も明らかにしました。

ワシントン条約 2006年10月にワシントン条約事務局と国連常任委員会は、日本国内では入手経路証明書と取得証明書がなくとも正式登録を認めることに合意、これに基づいて日本では5,500以上の象牙の登録が行なわれました。

http://www.independent.co.uk/voices/campaigns/GiantsClub/environmental-investigation-agency-alleges-that-japanese-wildlife-officials-promote-illegal-ivory-a6820036.html
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【 1月19日までの報道写真から 】

アメリカNBCニュース 1月19日

Day11 18日、オーストリア、ザルツブルグのロファーを行くクロスカントリー・ハイカーたち。(写真上)

ドイツ、イェンシュヴァルデにあるファッテンフォール社の火力発電所が吹き上げる煙。(写真下・以下同じ)
Day12 1月19日夕方、スペイン、サンセバスチャン、のコンチャビーチを散策する人々。
day13 http://www.nbcnews.com/slideshow/monday-pictures-january-18-n499171
http://www.nbcnews.com/slideshow/tuesday-pictures-january-19-n499921







 

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