ホーム » エッセイ » 「死亡者の数は3倍〜6倍!…」この冬やって来る新型コロナウイルス第二波
この冬新型コロナウイルスのパンデミックがどのような展開を見せるか?それは見通せない問題
新型コロナは寒い条件の下でより長く生き残り、屋内で過ごす時間が多くなると感染拡大の可能性が高くなる
ミシェル・ロバーツ / BBCニュースオンライン 2020年7月14日
コロナウイルスパンデミック
科学者の専門家によると、英国では今冬、新型コロナウイルス感染の第2波で約12万人のが新たに死亡する可能性があります。
「あり得る」最悪のシナリオをモデル化するように求められた科学者たちは、新型コロナウイルスに感染して病院で死亡する人だけで24,500人から251,000人までの範囲を示唆しました。
死亡者数は1月と2月にピークに達する見込みです。
現在まで英国での死亡者数の公式発表は44,830人ですが、傾向としては7月に入って1,100人と死者数の増加は鈍化しています。
この見通しについて、都市のロックダウン、治療方法の進化、ワクチン開発などの要素は考慮されていません。
今回の調査に携わった科学者たちは「そのリスクは…今すぐに行動を起こせば減らすことが可能かもしれない。」と語っています。
英国の科学顧問の主席を務めるパトリックヴァランス卿の要請によって作成されたこの報告書は、新型コロナウイルスのパンデミックが今度の冬場、どのような展開を見せるかについては、依然としてかなりの不確実性があると強調しています。
しかし今回の調査では、新型コロナウイルスは寒い条件の下でより長く生き残ることができ、人々が屋内で過ごす時間が多くなると感染が広がる可能性が高くなります。
さらに専門家は、新型コロナウイルスの感染第二波の襲来だけでなく、季節性インフルエンザとコロナウイルス以外の日常的な診療活動の負荷が重なり合うことにより、国の医療体制が極度の圧力にさらされる可能性があることを懸念しています。
医療体制は、第1波の世界的大流行の後、すでに深刻な混乱に陥っており、今年末までに待機者のリストが1,000万人に達する可能性があると報告書は述べています。
この報告書の監修責任者を務めたサウサンプトン大学病院健康保険制度トラストの呼吸器専門医であるスティーヴン・ホルゲート教授は、
「今回まとめたのは予測ではありませんが、現実になる可能性があります。」
「様々な条件を組み合わせて検証した結果では、この冬のCovid-19の第二波の襲来により、現在よりも死亡率が高くなる可能性があることを示唆しています。
「しかし今すぐに適切な対応を採ることができれば、こうした事態のリスクは軽減されるでしょう。」
現在、新型コロナウイルスの症例数は何か結論を導き出すには少なすぎるため、
「今回の報告書は、冬の到来とともに最悪の事態が襲ってくる可能性に備えるための、重要なきっかけとなるはずです。」
ホルゲート教授がこう付け加えました。
今度の冬にもっと悲観的な状況に陥る可能性もあり、その場合新型コロナウイルスによる死者は数万人から数十万人に達する可能性があります。
この報告書は、この冬の死亡数の予測を行うことが極めて困難な作業であることをに明らかにしています。
その予測もどのような可能性があるかを探るものでもなく、何が起きるかを特定するものでもありません。
研究者は可能性のあるシナリオに基づき、どのような事態が想定されるかをモデル化することはできます。
しかしこうしたシミュレーションも、現段階では今度の冬がどのようなコンディションになるのか不明である以上、予想した範囲内に事態が収まるかどうかわかりません。
諸条件の下で少し数字を変えてみただけで、結果が大きく異なってくるのです。
しかし採らなければならない総合的な対応は明らかです。
最悪の事態に備え、最大限できることをしてください。
幸いにも現在英国内の新型コロナウイルスによる死亡者数・感染者数はともに減少しているため、国として第2波の襲来に備えるための計画を作成する機会を与えられています。
感染率を低く保ちこの国がロックダウンから解放されて日常の生活を取り戻すことは、新型コロナウイルスを抑え込むために重要な要素です。
新型コロナウイルスは消えていません。
ワクチンはまだありません。
しかし発症した場合に自分を隔離して検査を受けることを含め、私たち全員ができることがいくつかあります。
アカデミー・オブ・メディカルサイエンスの共同執筆者であるデイム・アン・ジョンソン教授は、次のように述べています。
「これら可能性のある課題に抱えながら、すでに厳しい年に入っている現在、ともすれば絶望と無力感を感じることと思います。」
「しかし今回のこの報告書は、事態を好転させるために今できることがあるということを教えてくれています。」
この報告書が提唱しているのは、下記の事柄です。
新型コロナウイルス、インフルエンザ、その他の冬場の感染症の流行が重複して発生した場合に対処するための感染検査と感染経路特定プログラム能力の向上。
インフルエンザ予防接種を受ける。
病院や介護施設に、医療スタッフのための十分な防護用品(PPE)が備わっていることを確認する。
感染を止めるために、病院や介護施設に新型コロナウイルスが存在しないエリアを作る。
英国保険省のマット・ハンコック長官は、この冬に予想される健康保険制度適用需要に対処するための計画がすでに進行中であると述べました。
そして英国政府は「歴史上最大のインフルエンザ・ワクチンプログラム」を展開するのに十分なインフルエンザワクチンを確保しており、新型コロナウイルスに効果のあるワクチンが見つかれば直ちにコロナウイルス・ワクチンプログラムも発動されることになると付け加えました。
英国政府は次のような声明を発しました。
「私たちは警戒を緩めることなく、医療体制を崩壊に追い込む第2波の感染爆発を回避するため、必要な資源資材の確保に全力で取り組みます。」
https://www.bbc.com/news/health-53392148
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この記事に書かれているのは英国の状況ですが、7月半ばに入って新型コロナウイルス感染者数が急増している状況を見ると、日本も同様の危機的状況に陥る危険性を感じないわけにはいきません。
ところが…
今日この状況の中 Go to キャンペーンを始めようという安倍政権の迷走は国に対して『破壊的』とも言えるレベルになってきました。
振り返ってみれば、安倍政権ほど『破壊的』な政治体制は他に例がありません。
福島第一原発事故の事実の隠蔽により、原発難民の人々の未来を破壊したことが始まりでした。
そして特定秘密保護法を強行成立させて
健全な民主主義の破壊
を行い
森友学園・加計学園・桜を見る会などのスキャンダルを繰り返して
公明正大な政治の破壊
を行い
集団的自衛権行使を可能にして
平和主義の破壊
を行いました。
そして現在、安倍政権は新型コロナウイルスの感染が再び拡大することによって国民の生活が次々破壊されていく中、かえって状況を悪化させかねない愚劣な『政策』を実行しようとしています。
Stop the アベ政治!
今やそのことは私たち国民の生死にかかわる問題になっているのではないでしょうか?
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