[ 福島第一原発の事故が、ひとびとの大切な街を滅ぼしていく ]【 福島第一原発事故は、活気に満ちた街をゴーストタウンに追いやる〈前編〉 】
「南相馬の悲劇は続いている!」
このニュースには動画の添付は無いため、今日は9月24日ご紹介した巨大宇宙ゴミがどうなったのかをお伝えする動画を後半でご紹介します。
ただ、この記事もボリュームがあるため、南相馬の今について伝えるメインの記事を、〈前編・後編〉の2回に分けてお送りします。
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【 福島第一原発事故は、活気に満ちた街をゴーストタウンに追いやる〈前編〉 】
ロイター電 / ドイチェ・ベレ(ドイツ国際放送) 2011年9月13日
福島第一原発の事故により立入禁止となった区域と安全とみなされている区域との間に引かれた線が、この海沿いの街を二分しています。
しかし今、『安全』地帯とされている地区も、ゴーストタウンに非常に似た状況となり始めています。
東京電力福島第一原発のメルトダウンの引き金となった、マグニチュード9.0の地震と街を壊滅させた津波が襲ってから半年、原発から車でちょうど30分の距離にある南相馬市は今、生き残りをかけた苦しい戦いを強いられています。
メルトダウン後直ちに、政府は立ち入り禁止区域を設定しましたが、これには南相馬市の一部も含まれました。
当局は20~30km圏内に住む子ども達と高齢者に退去を勧告、しばらくして、残る人々にはいつでも避難できるよう勧告しました。
7万人の市民の半分はすでに南相馬を退去しており、その中には医師、看護師、教師、市の基本的なサービスを行うために必要な職員が含まれています。このため、行政への不信がより一層進み、態勢が手薄なままの取り組みにより、市民の日常生活さえもが脅かされています。
及川友好氏、51歳、南相馬市立病院の副医院長は、福島県で生まれました。
福島県で学位を取得し医師になった彼は、生まれ育ったこの地に『骨を埋める』事を望んでいます。
しかし、すべての人がそうあろうとしている訳ではありません。
近隣の市町村への脱出が続き、さらには日本の国土の汚染エリアがじわじわと広がり続け、居残る人々もこの場所にしがみつく事の難しさを感じています。(続く)
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本日の動画【 巨大宇宙ゴミはどこへ?! 】
アメリカNBCニュース 9月25日
ややヒステリックにならざるを得なかった数日間が終わり、ほっと一息、と言ったところでしょうか。
引退した重さ6トンのNASAの衛星は、今日、地球に突入し、落下しました。
どうやら衛星は誰の頭も直撃しなかったようです。
NBCのリー・コーワンがお伝えします。
レポーター:気象学者によれば、突入してきた衛星を追跡・急激な落下を防いだ上昇気流が英雄だったそうです。
NASAの宇宙ゴミ専門家「それは本当に、かつては地球観測プログラムのスターだったのです。」
レポーター:しかし、昨晩、地球をほぼ8万回周回した後、どこか遥か遠くの北太平洋上、NASAの衛星は、宇宙ゴミとして海面に落下しました。
女性「それ、本当にスクールバス程の大きさだがあるの? 」
「それがあるんです。」
レポーター:サンディエゴの上空、人々が目撃したオレンジ色と白の明滅する点こそが、そのスクール・バス級衛星だったのです。そして最後には瞬く事すらできずに最後を迎え、忠実なしもべとしての働きを終えました。
実際には衛星はバラバラに分解し、地球に落下しました。
平均すれば、宇宙からは平均して1日一個の落下物があります。大きいものもあれば、小さいものもありますが、どちらにしても迷惑な話です。
当時のニュース番組「スカイラブは今日、地球に落下しました。私たちの知る限り、破片は誰にも当たっていません。」
スカイラブが1979年にオーストラリアの羊の牧場に落下した事があります。
この事故はジョン・ベルーシが、お得意のジョークを披露して決着しました。
ジョン・ベルーシ「ジョンだよ、ニューヨークのここんとこにいる訳さ。スカイラブなんか怖くないぞー、ちっとも。」
レポーター:宇宙ゴミが人々を直撃しない、という訳ではありません。
1977年にはオクラホマで、こちらの女性が散歩中にそんな目にあっています。
「私は最初、それが流れ星の破片か何かだと思ったわ。それはつまり、放射性物質か何か、わかる?」
レポーター:しかし、彼女は衛星の破片を所有する唯一の人物です。
1962年、20ポンドの重さのスプートニク衛星の破片が、ブスブスくすぶりながら、ウィスコンシンの通りのど真ん中に落下した事がありますが、誰もケガをした人はいませんでした。
あらかじめ「空から何かが落ちてくる!」
という警告があったので、臆病な人たちは規則を守って、ちゃんと通りの右側を歩いていたのでしょう。
しかしまあ、そうたびたび起きる事ではありません。
リーコーワン、NBCニュース
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