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再生可能エネルギー『街ごとスマートグリッド』プロジェクト始動!

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所要時間 約 12分

【 壮大なスケールで、スマートグリッド構想実現へ!ドリームチーム誕生 : アメリカ 】

アメリカAOLエナジー 1月15日

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興奮するのはまだちょっと早いかもしれません、取り組みは始まったばかりです。

2014年のどの時点かで、ナショナル・グリッド※は、『将来のエネルギー・システム』を実現するための組織を立ち上げる準備を進めています。
※英国の国営電力会社の手で作られたナショナル・グリッドは1990年の電気法により分割・民営化されて、送電部門を担当するNational Grid社に引き継がれた。現在はアメリカ北東部においても数百万世帯に電気を供給する一方、持続可能エネルギー開発への積極姿勢でも知られる。

20社以上が参加して行われる新たなエネルギー・システムは、ナショナル・グリッドの約330万世帯全体にはまだ手をつけません。
まずマサチューセッツ州ウォーセスターの15,000世帯の顧客を相手にパイロット事業が開始されます。
しかしこのパイロット事業は電気に関わるあらゆるテーマを取り扱い、ナショナル・グリッド社と提携企業が、顧客の家庭内に設置されたエネルギー管理機器と双方向のやり取りをしながら、最適なエネルギー消費を実現します。

ナショナル・グリッドは今回の取り組みを次のように説明しました。
「新たな段階の選択と最先端技術による制御により、最も効率的な電力消費を行います。
それによって電力を節約しながら、電気事業に対する信頼性を高め、停電などのトラブルにも迅速に的確な対応ができるようになります。」

ナショナル・グリッドの太陽光発電設備

ナショナル・グリッドの太陽光発電設備


今回の事業の資金面を担当するナショナル・グリッドの副社長、シェリー・ウォーレンは、この企業連合を『ドリーム・チーム』と呼んでいます。
「それぞれの分野で最も優秀な企業が結集しており、顧客のために特別な利益を供給するという私たちのビジョンを共有しているのです。」
彼女は声明の中でこのように述べました。

アイトロン、シスコとゼネラル・エレクトリックのような大手の企業がチームを引っ張ることになりますが、企業側にとってどれほどの恩恵がある事業になるのか、その点についてはまだ明らかではありません。

ナショナル・グリッドはこの事業について、北東部における最大規模の、最も総合的な事業と言っており、目立った競争相手も現れる気配はありません。
しかし、今後の運営がどうなるかは予断を許さない状況にあります。

これまで多額の国家予算がスマートグリッド・プロジェクトのためにつぎ込まれてきましたが、多くの発電・送電事業者はとかく大規模事業にばかり力を入れてきました。
しかしそんな中でも、先端を歩む企業はこの事業が、単なるスマートメーターの普及などを超え、発電事業と顧客を直接結びつけることにより、大きなメリットを顧客と電力会社双方にもたらすものであることを理解しています。

今回始まった事業は消費者にとってのメリットにしっかり焦点を当てている、この点がこれまでの事業計画と異なるところだと、ナショナル・グリッドが語りました。
顧客である消費者はこのシステムをどの程度まで自分の家庭に取り入れるかを自分で選択でき、自宅の電力の消費状況についての報告を殿形で受け取るか、それも自分で決められます。インターネット、電子メール、あるいはその他のモバイル・アプリケーションなど。
マサチューセッツ州ウォーセスター

マサチューセッツ州ウォーセスター


今回のパイロット事業はアメリカ北東部における包括的なエネルギー事業になりますが、検証されるのはどれ程広範囲に発電業者が参加できるようになるのか、その技術です。
このウォーセスターのパイロット事業には5,700万ドル(約50億円)が投じられる予定ですが、予想を超えた大きなプロジェクトに発展する可能性があります。
最もどの方向にそれが発展するのか、まだ予測できているわけではありません。

今回のパイロット事業の実施は2009年に公表されました。
その際のナショナル・グリッドの見解は以下のようなものでした。
「将来においてより広範囲に大規模に、スマートグリッド事業を展開するための技術の検証を行い、重要な情報を入手できるよう望んでいる。」

2009年以降、同社は『将来』とはいつなのか、『広範囲』とはどこまでなのが具体的には言及していません。
それらはすべて、今回のパイロット事業の検証を行って初めて決まるものだとしています。

ナショナル・グリッドの広報担当のデボラ・ドリューは、
「私たちの営業圏内のお客様に、どれ程のメリットをご提供できるようになるのか、パイロット事業によって検証結果が得られた後に、それが決まるものと考えています。」

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ナショナル・グリッドとの共同事業を行う企業は、下記の通りです:
▽BGIDGEエネルギー・グループ、▽Ernst & Young : プロジェクト管理と統合サービス
▼ネットワークと最先端通信技術分野
▽Itron(アイトロン): 家庭側での先進的スマートメーターの開発・管理、およびその基盤整備
▽シスコ : 最先端通信技術とネットワーク管理
▽ゼネラル・エレクトリック : 電気を効率よく分配する機器を稼働させるため、WiMAX通信技術を用いた高速ネットワークの構築
▼器械間の連携と電力の分配システム
▽ベライゾン企業ソリューション : 最先端IP通信、および無線通信サービス
▽IBM : 全体を統括するためのシステム作りを予定
▽Wipro : ウェブ開発サービス
▽CEIVAエネルギー、▽EcoFactor、▽シンプル・エネルギー、▽Itron: 家庭内のテクノロジー・ソリューション
▽GridMaven: エンドツーエンドのコミュニケーション・ネットワークの構築、モニタリングと管理
▼ソリューション
▽Navigant :パイロット事業の分析と評価
▽スマートマーク・コミュニケーションズ:顧客の積極的な参加と利用を促すための広報
▼顧客管理
▽S&C電気、▽G&W電気、▽ベックウィス電気 : 最先端の電力分配システムの最適化
▼工程管理
▽シュバイツァー工学研究所、▽リンジー・マニファクチャリング、▽パワーデリバリー・プロダクツ : 電気システムのための先進のコンデンサ制御とモニタリング

http://energy.aol.com/2013/01/15/national-grid-puts-together-a-smart-grid-dream-team
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「日本は大丈夫なのか?」と考えてしまいます。
アメリカ、そしてヨーロッパでは大規模な再生可能エネルギー開発プロジェクトが次々と立ち上がり、世界的にも有名な企業の参加が相次いでいることを繰り返しご紹介してきました。
そして、これまで原子力発電推進の立場だった企業や政治家、実業家が
『原子力発電は極めて危険な上、今や(安全対策その他のための)金がかかり過ぎる』として、廃止しよう、見限ろう、という動きが顕在化しています。

これに対し、日本の電力業界や政権与党などは、飽くまで原子力発電は捨てないという姿勢、それを『硬化』させています。

何なのだろう?と思います。

その姿勢は科学的でもなければ、論理的でもない。
倫理的に大いに問題があり、先見性もない。

安全でコストも安い。
万が一、事故が発生しても太陽光発電システムなら、壊れるだけの話であり、福島第一原発事故のように、大量の『難民』が生まれるという悲劇も起きようがありません。

時々テレビなどで見かける、なぜ原子力発電がだめなのか、『科学的に説明しろ』と威圧的に迫る御用学者の群れ。
彼らは福島第一原発の事故の実態の隠ぺいに加担しているだけでなく、日本の将来も壊している。
この記事を読んで、そんな思いが一層強くなりました。

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写真集【 今年の春、今、どのあたり?】

アメリカNBCニュース 2月2日
(写真をクリックして、大きな画像をご覧ください)
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第127回となるグラウンドホッグ・デイが開催され、今年は史上最高となる35,000人が会場に詰めかけました。
グラウンドホッグ・デイは聖燭節(せいしょくせつ)、またはマーモットの日として知られています。
毎年2月2日、米国ペンシルヴァニア州の祝日です。
冬眠していたウッドチャック(グラウンドホッグ)が2月2日に穴から出てきて、自分の影が見えるかどうかで春の訪れを調べるという伝説に基づくイベントです。
影が見えると春はまだ遠くあと6週間ばかり冬が続くといわれます。
ペンシルベニア州パンクサトーニーではこの日に恒例行事が催され、パンクサトーニー・グラウンドホッグ・クラブの会長がパンクサトーニー・フィルと名づけたウッドチャックを、穴から出して天気予報を行います。

イベントの開始時刻、夜明けを待つ男性(写真下。以下同じ。)
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『大寒』役の実行委員会の男性(男性が首からぶら下げている温度計の温度は「華氏0度」、摂氏に換算するとマイナス18度)
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もうすぐこの冬の巣穴から、ウッドチャックのパンクサトーニー・フィルが登場する。
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グラウンドホッグ・クラブのボブ・ロバーツがいよいよ、ウッドチャックの一年の天気予報を読み上げる瞬間。
ウッドチャックのトレーナーの男性がフィルを抱き上げている。
フィルは今年、自分の影を見て天気を占う様子は無かった。
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パンクサトーニー・フィルのアップの写真。
フィルは今年、自分の影を見て天気を占う様子は無かったが、今年の春の到来は『早い』という予想が公表された。
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http://www.nbcnews.com/id/50676774/displaymode/1247?beginSlide=1

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ほんとうの「今」を知りたくて、アメリカCNN、NBC、ABC、CBS、英国BBC、ドイツ国際放送などのニュースを1日一本選んで翻訳・掲載しています。 趣味はゴルフ、絵を描くこと、クラシック音楽、Jazz、Rock&Pops、司馬遼太郎と山本周五郎と歴史書など。 @idonochawanという名前でツィートしてます。
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