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ズバリ、新型コロナへの感染・重症化を防ぐ栄養素はあるのか?

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所要時間 約 13分



 

ルイーザ・ライト/ドイチェヴェレ 2021年6月15日

 

新型コロナウイルスが世界で猛威をふるい続けている間、食生活に関するたくさんのアドバイスが行われてきました。
しかし、単刀直入に新型コロナへの感染・発症や重症化を防ぐのに役立つ食品とは何なのでしょうか?



▽ さまざまな栄養素を野菜や果物から

健康な免疫システムを機能させるために必要なのは、果物と野菜だけではありません。
私たちの食べ物の選択は、私たちの体の健康と機能、そして私たちの免疫システムに直接的な影響を及ぼします。
コロナウイルスがまだ流行している中で、人々は深刻な新型コロナウイルスへの感染から身を守るため、自宅でできることは何かということを知りたがっています。

答えは健康的な免疫システムをサポートする栄養価の高い食品を食べること、それがもっとも大切なことだと言えるでしょう。

科学者たちは、一人ひとりの食生活と新型コロナウイルス感染との関連を調べ始めています。
彼らが主張している主要なポイント、その1つに健康な体と免疫システムを維持するためにさまざまな栄養素が必要であるということがあります。
「新型コロナウイルスへの感染から人々を守るため、それ1種類だけで魔法の弾丸として機能するような栄養素はありません。」
英国のサウサンプトン大学の栄養免疫学者であるフィリップ・カルダー教授がこう述べています。



▽ 最も大切なのは健康な免疫機能の維持
- 食事は究極の手段ではないが、大切な要素 -

5月にBMJメディカルジャーナルに掲載されたフランス、ドイツ、イタリア、スペイン、英国、米国の合計2,884人の医療従事者が参加して行った研究によれば、植物ベースの食事とペスカタリアニズムの食事(主に植物ベースの食材に加えて魚介類を食べる食事)をとった人々は、こうした食事療法に従わなかった人々よりも、中等度から重度の新型コロナウイルスの感染症を発症する確率が低かったことが明らかです。

「植物ベースの食事」をしている人の場合、中等度から重度の新型コロナウイルスの感染症を発症する確率は73%も低く、「植物ベースの食事またはペスカタリアニズムの食事」を食べていると報告した人の場合、確率は普通食の人々と比較して59%低くなりました。


低炭水化物、高タンパク質の食事をしている人は、植物ベースの食事をしている人と比較し、中等度から重度の新型コロナウイルスの感染症にかかる可能性が3倍高くなっていました。

科学者は年齢、性別、民族性、専門分野、肥満度指数、病状、および喫煙や運動などのライフスタイル要因も加味していましたが、研究対象にはいくつかの制限事項がありました。
参加者の70%以上が男性で、95%が医師でした。
この研究では、ストレスや睡眠などの他の影響要因は考慮されていません。

「人々の免疫システムに影響を与えるものはたくさんあり、食事はそのうちの1つにすぎません」とカルダー氏は述べています。
「食事は大切な要素ではありますが、究極の手段ではありません。」

この研究における568件の新型コロナウイルス症例のうち、PCRまたは抗体検査が陽性であったのは298件のみでした。
残りの症例では、新型コロナウイルス特有の症状のみが確認されていました。
研究が陽性の結果が出た人だけに限定された場合、それぞれの数値は上記の主要な結果と同じでしたが、被験者の数が少なくなったため、もはや有意ではありませんでした。

研究者たちは、各医療従事者がどの程度の感染状況下にあったのか参加者をスクリーニングしましたが、ひとりひとり正確に確認することはできませんでした。



▽ 必要な食べ物

これからご紹介する研究結果はすべての場合に当てはまるわけではありませんが、その内容は世界保健機関(WHO)が私たちが食べることを推奨している食品の内容とある程度一致しています。
人間は微量栄養素と多量栄養素の両方を必要としており、そのほとんどは植物及び植物を原料とした食品に含まれています。

微量栄養素には、私たちの体をスムーズに動かし、免疫システムを強力に保つために不可欠なビタミンやミネラルが含まれています。

多量栄養素は、私たちの身体機能を維持し、一日を無事に過ごすためのエネルギーを与えてくれます。
多量栄養素は大きく3つのグループに分けることができます:炭水化物、タンパク質および脂肪です。

WHOは、さまざまな果物や野菜、マメ科植物(レンズ豆、ひよこ豆、豆、エンドウ豆など)、ナッツ、全粒穀物(玄米、オート麦、キビ、トウモロコシなど)に加え、合わせて動物性食品を加えた食事をとることを推奨しています。



健康でいるためには毎日少なくとも合計400グラムの果物と野菜を食べるべきです。
じゃがいも、さつまいも、キャッサバなどのでんぷん質の根菜は健康維持に効果がありますが、400グラムの中には含めません。

何を食べないかということも大切です。
砂糖の摂取量は1日12ティースプーンを超えてはなりませんが、健康増進のためには6杯以内に留めるのが理想的です。
これには、食べ物や飲み物に加えられるすべての砂糖だけでなく、蜂蜜、フルーツジュース、シロップなどの食品に当然ながら含まれている砂糖も該当します。
とりあえず果物や野菜に含まれる砂糖はカウントしないことにします。

塩分摂取量は、1日約小さじ1杯に制限する必要があります。

そして新型コロナウイルスCOVID-19に感染した際、重症化を防ぐのに貢献する可能性のある栄養因子の1つが、オメガ3脂肪酸です。
人間が必要とする脂肪は主にALA、DHAおよびEPAの3種類です。



ALAは主に、チア、亜麻、カノーラオイルなどの植物油や種子に含まれています。
DHAとEPAは、魚と一部の海藻類にのみ含まれています。

菜食主義者や完全菜食主義者は、このギャップを埋めるために藻類から作られたサプリメントを摂取しても良いでしょう。
魚は藻類を食べるため、結果的に体内に豊富な量のオメガ -3を蓄えています。

オメガ -3が新型コロナウイルスCOVID-19の感染患者の経過を良好な結果に導く重要な役割を果たす可能性があることを、イランの研究者が初めて確認しました。

2021年3月にJournalof Translational Medicineに発表されたランダム化比較試験の結果は、入院後2週間、400ミリグラムのEPAと200ミリグラムのDHAを含む1,000ミリグラムのオメガ -3サプリメントを服用した新型コロナウイルス重症患者がどうなったかを示しました。
オメガ -3サプリメントを服用しなかった重症患者の生存率3%と比較して、服用した重症者の1ヶ月後の生存率は21%でした。
単純比較で生存率は7倍です。
また、重症患者の呼吸機能と腎機能のいくつかのマーカーの数値を改善しましたが、こうした効果についてはさらなる研究を行う必要があると著者自ら記しています。



▽ 大切なのは腸の健康

あなたが食事をすれば、バクテリアの集まりであるマイクロバイオームだけでなく、人間の体内で共存している真菌、寄生虫、ウイルスも食べることになります。
これらの微生物はほとんど腸内に存在しています。
英国マンチェスター大学の免疫学者であるシーナ・クラックシャンク教授は、次のように述べています。
マイクロビオームは、腸の内側を覆う細胞を強化し、侵入する細菌から腸を守ることで、細菌から私たちの身体を強力に守っています。

あなたの食事の内容は、あなたの結腸にどんな種類の微生物がすみつくのかを決定する重要な役割を持っています。
難消化性澱粉などの繊維(たとえば、調理された後に冷やしたジャガイモ、米、豆、レンズ豆)は、腸内の善玉菌を増やし活性化させるのに役立ちます。
プロバイオティクス食品は生きた有益なバクテリアを含み、その働きを助けることができます。
ケフィア、活性培養ヨーグルト、キムチ、味噌、ザワークラウト、漬物、テンペ(ゆでた大豆を「こうじ」の一種、テンペ菌で発酵させた食品)、紅茶キノコなどの発酵食品が含まれます。

これらの食品は腸を健康に保つのに役立ち、新型コロナウイルスCOVID-19との戦いにおいて、私たちの体内の免疫システムをサポートするのです。

https://www.dw.com/en/what-foods-help-prevent-a-severe-course-of-covid/a-57897360
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[解説]あおい薬品 管理薬剤師 小林裕見子

この記事を読んでわかること、それは野菜中心の食事をとり、たんぱく質は動物性、植物性どちらかにかたよる事なくバランスよくとることを勧めています。

さて記事中に出てくるオメガ3の油は普段の食事の中でなかなか摂りにくい栄養素の一つです。
そこでお勧めするのが、亜麻仁油かシソ油を一日ティースプーンで一杯摂るようにすること。
私たちの体をスムーズに動かし、免疫システムを強力に保つために不可欠なビタミンやミネラルは、海藻類や魚介類に含まれる微量栄養素です。
もちろん、体の免疫細胞の70%が集中している腸もベストな状態にしなければなりません。
そのためにも微量栄養素は大切なのです。

では、具体的にどんな食品が良いのでしょうか?
発酵食品(みそや漬物、納豆など)は腸内のコンディションを整え、食物繊維は腸内の善玉菌を増やし活性化させるのに役立ちます。

細菌やウイルスと闘う私たちの体内の免疫システムをサポートするのは食事からとれる栄養です。

あおい薬品については、現時点ではGoogleでの検索をお願いしています。

https://www.google.co.jp/search?q=%E3%81%82%E3%81%8A%E3%81%84%E8%96%AC%E5%93%81&sxsrf=ALeKk02zo0-UXD7BX31__iAxPD--5Mxk7A%3A1625117889498&source=hp&ei=wVTdYPauG7GVr7wPlJqugA0&iflsig=AINFCbYAAAAAYN1i0XQYMlOyJD6LISjol0tF-DwT1WOZ&oq=%E3%81%82%E3%81%8A%E3%81%84%E8%96%AC%E5%93%81&gs_lcp=Cgdnd3Mtd2l6EAMyBAgjECcyBAgjECcyBggAEAQQJTIGCAAQBBAlMgYIABAEECUyBggAEAQQJTIGCAAQBBAlMgYIABAEECU6CggAELEDEIMBEAQ6BwgAELEDEAQ6BAgAEAQ6BggAEAQQA1CzEliTImCNPmgBcAB4AYAB5wGIAekIkgEFMC40LjKYAQCgAQGqAQdnd3Mtd2l6&sclient=gws-wiz&ved=0ahUKEwi2k5P0k8HxAhWxyosBHRSNC9AQ4dUDCAk&uact=5

マスターズ制覇 : 大きすぎるクラブを持った少年がアメリカPGAツアーの頂点にまで登りつめるまでの物語

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所要時間 約 3分



あまり大きくはない日本の四国地方の都市、松山市に生まれた少年がアメリカPGAツアーの頂点にまで登りつめるまでのストーリーがここにあります。

日本の最多勝利ゴルファー、松山英樹が初めてゴルフに触れたのは4歳の時、父親の幹男氏の手ほどきによるものでした。

https://www.pgatour.com/video/2019/10/22/hideki-matsuyama-s-journey-to-the-pga-tour.html



松山英樹スイング動画集 2013年-2021年(USPGAツアー公式)

https://www.pgatour.com/video/2021/04/11/hideki-matsuyamas-golf-swing-compilation-2013-2021.html



松山英樹 キャリアハイライト on the USPGA ツアー

https://www.pgatour.com/video/2021/04/11/hideki-matsuyamas-career-highlights-on-the-pga-tour.html

 

https://www.pgatour.com/

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2021年春のマスターズを制したアメリカPGAツアーの松山秀樹選手の紹介ビデオ(USPGAツアー公式)が秀逸なので、ここにご紹介します。

4月13日付の新聞で、松山選手がプロ転向以降、賞金の一部を東日本大震災の被災地に寄付し続けている事を知りました。

松山選手のUSPGAツアーでの獲得賞金額はすでに数十億円という規模であり( https://www.pgatour.com/players/player.32839.hideki-matsuyama.html )、私たち被災地の人間にとって松山選手を応援することにはもうひとつ別の意義があることになります。

2011年世界中のアマチュア選手の中でたった一人が手にできるマスターズでロウ・アマチュアの戦績を獲得した松山選手。

しかし彼は東日本大震災の発生を受け一時は出場辞退も考えたそうですが、東北福祉大の地元、被災地の人々がまだ混乱も収まらない中「あなたはマスターズに出場しなさい」と彼の背中を押し、世界一のアマチュア選手のタイトルを手にし「あの時、自分の人生が変わった」そうです。

彼のような選手が「日本人として初めて」世界のメジャートーナメントのタイトルを獲得したことを、心から祝福し、喜び、感謝したいと思います。

新型コロナウイルス:ワクチン開発、最初に成功するのは誰なのか?《後編》

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所要時間 約 9分

同じワクチンを世界中の国々が同時に必要とする!懸念される物流パニック
ワクチンの無料接種を公約したトランプ、しかし無保険の貧しいアメリカ人には請求書?なぜ?
新型コロナ・ワクチン開発、最初に医療従事者全員へのワクチン投与を目指している世界協定
ワクチンだけが解決策ではない、すべての面の対策が必要



ドミニク・ベイリー / BBCニュース 2020年9月11日

▽ どれだけの金が動いているのか?

ワクチン開発に数千億円規模の投資が行なわれている一方で、供給を約束させるために数十億円の支払い契約がいくつも結ばれています。

接種一回あたりの費用はクチンの種類、製造元、そして購入量によって違ってきます。
たとえば、製薬会社のモデルナ社は、開発中のワクチン接種1回について32~37ドル(約3,500円から4,100円)で販売する意向だと伝えられています。

一方、アストラゼネカは感染拡大が続いていた最中、ワクチンは「実費」すなわち一投与あたり数ドルで供給すると述べています。

規模の上では世界最大のワクチンメーカーであるインドの血清研究所(SSI)は、GAVIとビル・ゲイツ&メリンダ・ゲイツ基金から1億5,000万ドル(約165億円)の資金提供を受け、開発に成功すればインドおよび中貧困国・最貧国において最大1億回製造販売すると表明しました。
同社は、投与一回あたりの価格は高くても3ドル前後(約330円)になると語っています。

しかしワクチン接種については、実際に料金を課される能性は低くなっています。



英国の場合、新型コロナウイルスCOVID-19のワクチン接種は国民健康保険(NHS)ヘルスサービスが担当します。
研修医、看護師、歯科医、獣医は大勢の人々に一斉にワクチン接種を行う際、NHSの担当スタッフと協力して実施する訓練を課される可能性があります。
現在協議が行われています。

他の国々の中でオーストラリア政府などは、国民へのワクチン接種は無料で行うことになるだろうと語っています。

世界中に均等にワクチンを配布する役割を担う重要な存在である人道主義組織を通してワクチンを接種される人々も、料金は請求されません。

米国では接種そのものは無料かもしれませんが、医療専門家は接種事業の管理に課金する可能性があり、無保険のアメリカ人にはワクチン請求書が手渡される可能性があります。



▽ 誰が最初に接種されるのか?

ワクチンを作るのは製薬会社ですが、誰が最初にワクチン接種を受けるかを決めるのは製薬会社ではありません。
「それぞれの組織または国は、最初に予防接種を受ける人とどのような態勢を整えるのかを決定する必要があります。」
アストラゼネカの副社長がBBCの取材にこう答えました。

最初の供給量は限られているため、死亡者数の削減と医療体制の保護が優先される可能性があります。

GAVI計画では、COVAX加盟国は所得に関係なく富裕国も貧困国も同様に、人口の3%に対し接種を行うために十分な量を受け取ることになりますが、これは最初に医療従事者全員にワクチン投与が可能になることを意味します。

ワクチンの生産が軌道に乗った段階で、割り当てられるのは人口の20%をカバーするだけの量のワクチンであり、これは65歳以上の国民および健康上の不安がある人々のグループが優先されることになります。



すべての加盟国がその人口の20%分を受け取った後、ワクチンはそれぞれの国の感染の拡大状況や差し迫った脅威など他の基準に従って配布されることになります。

加盟する国は9月18日までにこのプログラムに同意の上、10月9日までに加盟金の支払いを終える必要があります。
割り当てプロセスの他の多くの条件については、交渉がまだ進行中です。

「要するに唯一確実に言えることは、ワクチンの供給量は十分ではないということです。残りについてはまだはっきりしたことはわかりません。」
シマオ博士は言います。

GAVI計画は富裕国は10%から50%の間で国民にワクチン接種するのに十分な量を要求できるとしていますが、加盟国すべてが国民の20%に予防接種が出来る量を供給されるまで、それ以上を手に入れられる国はないと決めています。
バークレー博士はただし生産量の5%は感染状況が急激に悪化した国や、難民保護など人道支援を行なっている組織のために別に確保されることになると語りました。



▽ 世界に向けワクチンはどのように配布されますか?

この問題はどのワクチンが成功するかにかかっています。

世界的に通用するワクチンとなるためには多くの条件を満たさなければなりません。
まず妥当な価格である必要があります。
次に長期にわたる免疫を生成するだけの有効性が必要です。
さらにシンプルな冷蔵流通システムが必要であり、製造業者は増産要請に迅速に応えられるよう、充分な生産規模を実現しなければなりません。

WHO、ユニセフ、国境なき医師団は適切な温度管理の下でワクチンの有効性を確保するため、工場から現場にワクチンを移送する冷蔵トラックや太陽光発電冷蔵庫など、いわゆる「コールドチェーン」態勢を整備しています。

世界中にワクチンを配布するには『8,000機のジャンボジェットを必要とする』と言われています。

したがって既存の流通ルートに新たなワクチンを追加することは、すでに困難な状況に直面している担当者たちにとっては大きな物流上の問題に直面させられることになりかねません。



ワクチンは冷蔵保存が原則であり、その温度は通常摂氏2度から8度の間です。
こうした問題ほとんどの先進国ではそれほど大きな課題ではありませんが、インフラが弱く、電力供給と冷凍技術が不安定な国や地域では「大きな課題」となる可能性があります。

「コールドチェーンの下でワクチンを維持することはすでに各国が直面している最大の課題の1つであり、ここに新しいワクチンが加わることによって事態は悪化することになるでしょう。」
国境なき医師団の医療顧問バーバラ・サイッタ博士がBBCの取材にこう語りました。

「コールドチェーン設備を拡充し、常時燃料を確保し(電力がない場所でも冷凍庫と冷蔵庫を稼働させるため)、壊れた場合は直ちに修理・交換を行い、必要な場所にワクチンを迅速に輸送する必要があります。」

アストラゼネカは開発中のワクチンについて、摂氏2度から8度の温度で移送保管するためのコールドチェーンが必要になるだろうと示唆しました。

しかし、現在候補に挙がっているいくつかのワクチンは、ウルトラ・コールドチェーンを必要とすることがわかってきました。
希釈して接種する直前まで、マイナス60℃以下で保管しなければならないのです。

「エボラ出血熱のワクチンをマイナス60℃以下以下で保管を続けるために、特別なコールドチェーン機器を設備して保管および輸送を行う必要がありました。さらにこの新しい機器をすべて使いこなせるようにスタッフを訓練する必要もあったのです。」
バーバラ・サイッタ博士がこう語りました。



接種対象となる人々の方にも問題があります。
ワクチン接種プログラムは通常子供たちを対象としているため、新型コロナウイルスのワクチン接種を行う組織は通常予防接種プログラムの一部ではない人々にどのように趣旨を伝えるかの計画を策定する必要があります。

世界が科学者が成果を挙げるまで待たされている間にも、さらに多くの課題が持ち上がっています。

そして、ワクチンは新型コロナウイルスに対する唯一の武器ではありません。

「ワクチンだけが解決策ではありません。」
WHOの事務局長補佐のマリエンゲラ・シメオ博士がこう語りました。
「まずは検査・診断が必要です。死亡率を下げる方法も必要です。そのためにはワクチンと治療法の両方が必要です。」
「さらにそれ以外に、ソーシャル・デイスタンスを確保したり、混雑した場所を避けたりするなど、あらゆる予防策が必要なのです。」

https://www.bbc.com/news/health-54027269

新型コロナウイルス:ワクチン開発、最初に成功するのは誰なのか?《前編》

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所要時間 約 9分

感染症の中で完全に根絶されたのは世界でたった1種類、確認から根絶まで200年
通常、ワクチン開発の成功率は約10%だけ
ロシア・中国の『ワクチン開発成功』の拙速・WHOのフェーズ3をクリアせず



ドミニク・ベイリー / BBCニュース 2020年9月11日

 

科学者が新型コロナウイルス・ワクチンの製造に成功しても、十分な成果は期待できません。

研究機関や製薬会社は、新型コロナウイルスに効果のあるワクチンの開発、試験、製造にかかる時間について、ルールブックを書き直しています。
ワクチンの開発成功は地球的課題であるとの立場から、前例のないステップがとられています。
しかし最貧国などの犠牲の上に最も裕福な国々だけが恩恵を受ける結果になるという懸念があります。

では、誰が最初にそれを手に入れ、どれだけの開発費用が必要なのでしょうか?
そして世界的な危機の中、誰も取り残されないようにするにはどうすればよいでしょうか?

 

感染症と戦うためのワクチンは通常、開発、検査、および製品供給が行われるまで何年もかかります。
それでも尚、開発されたワクチンの効果の保証はありません。

人類史上今日まで、感染症の中で完全に根絶されたのはたった1種類です。
天然痘だけです。
そして確認から根絶まで200年の時間がかかりました。

それ以外の感染症 - ポリオ、破傷風、はしか、おたふく風邪、結核など - についても盛んにワクチン接種が行われていますが、ワクチンを受けた人も受けなかった人も、結局は生存率が違ったわけではありませんでした。



▽ 新型コロナウイルス・ワクチンの開発はいつごろ期待できますか?

新型コロナウイルスCovid-19によって引き起こされる呼吸器疾患について、どのワクチンが効果があるかを調べるために、すでに何千人もの人々が関る試験が進行中です。
通常のワクチン開発なら調査から製品供給まで5~10年かかるプロセスが、今回に限り数か月に短縮され程ます。
その間製造部門の業務は拡大し、株主やメーカーは効果的なワクチンを製造する準備が整うまで何千億円のリスクを負うことになります。

ロシア政府は開発中のスプートニク5型ワクチンの試験で臨床試験の患者に免疫反応の兆候が見られ、10月にはワクチンの大量接種が開始できると主張しています。
中国はワクチン開発に成功し、いつでも自国の軍人向けに接種できる体制が整ったと主張しています。
しかし、両方ともワクチン生産までのスピードが拙速に過ぎるとの懸念が高まっています。
どちらのワクチンも、世界保健機関(WHO)が規定しているフェーズ3の臨床試験をクリアしたワクチンのリストに含まれていません。
フェーズ3は多数の人間に接種して安全性と有効性を確認する段階です。



成功が有力視されているワクチンの一部は、年末までに新型コロナウイルス・ワクチンとしての承認を得ることを望んでいますが、WHOは、2021年の半ばを過ぎるまで、新型コロナウイルスCOVID-19に有効なワクチン接種が可能になるとは考えていません。

オックスフォード大学で開発中のワクチンの権利を有する英国の製薬会社アストラゼネカは、グローバルな製造能力を増強しており、成功すれば、英国内だけで1億回分、場合によっては世界で20億回分を供給することに合意しています。
ファイザーとバイオNテックは開発プログラムに1,000億円以上を投資してmRNAワクチンを開発したと語り、今年の10月には何らかの形で規制当局の承認申請を行う準備ができるだろうと期待しています。
承認されれば、2020年末までに最大1億回、最終的には2021年末までに13億回以上の摂取量を製造することになります。

現在臨床試験を進めている製薬会社の数は約20社に上ります。
しかしそのすべてが成功するわけではありません - 通常、ワクチン試験の成功率は約10%だけだとされています。
世界的な視点からは、新しい協力関係の構築と共通の目的により、新型コロナウイルスCOVID-19のワクチン開発の成功率が上がることが期待されています。

しかし、これらのワクチン開発の幾つかが成功したとしても、差し迫った不足は明らかです。



▽ ワクチンナショナリズムの防止

各国政府は開発に成功する可能性のあるワクチン確保に動いており、公式に認証または承認されていない段階で様々な候補者との間で何百万回分もの供給契約を結んでいます。

たとえば英国政府は、成功するかどうかわからない6種類の開発途上の新型コロナウイルス・ワクチンの供給契約に署名しましたが、金額は非公開にされています。

米国政府は開発に成功したワクチンをいち早く手に入れるため、来年1月までに3億回のワクチン投与を可能にするための投資計画を作り上げました。
米国疾病対策予防センター(CDC)は、早ければ11月1日にもワクチン接種を開始できるよう、各州政府に勧告すら行いました。

しかし世界中の国々が公平にワクチンを手に入れられるわけではありません。

国境なき医師団をはじめとする幾つかの組織はしばしばワクチン接種の最前線に立っていますが、製薬会社がこれから生産するワクチンが先進富裕国によって独占されてしまうと、富裕国による『ワクチン・ナショナリズムの危険な傾向』が生じると語っています。
これにより、貧困国のとりわけ弱い立場にいる人々へのワクチン提供が困難になります。

過去の例としては、ワクチン価格の高騰により多くの貧困国が髄膜炎などの疾患に対し、子供たちの命を守ることが困難な状況に陥ってしまいました。

WHOの事務局長補佐を務め医薬品と健康製品供給を担当するマリエンゲラ・シメオ博士は、ワクチン・ナショナリズムが広がないよう監視する必要があると語っています。。
「課題は、公平な供給を担保することです。より多くの対価を支払うことができる国だけでなく、すべての国が供給を受ける体制を整備しなければなりません。」



▽ 世界規模のワクチン・タスクフォースは存在するか?

WHOはGEPIの名で知られる流行性疾患対応グループと各国政府および組織のワクチン共同開発事業GAVIと連携し、競争条件を平準化しようとしています。

これまで少なくとも80カ国の富裕な国々と経済圏が世界的なワクチン計画COVAXに賛同・署名しました。
ただしWHOからの脱退を表明している米国は含まれません。

COVAXに技術資源をプールすることにより、参加各国は、アフリカ、アジア、ラテンアメリカの92の貧困国にもCovid-19ワクチンの「迅速、公正、公平な供給」を保証することを望んでいます。
COVAXは、さまざまなワクチンの研究開発事業への資金提供を行い、必要と判断されればメーカーの生産拡大をも支援します。

COVAXには広汎なワクチン開発試験プログラムが登録され、2021年末までに20億回分の安全で効果的なワクチンが提供できるよう、少なくとも1つは成功するよう希望が託されています。

「新型コロナウイルスCOVID-19のワクチンについては、状況を変えたいと思っています。」
GAVIのCEOであるセス・バークレイ博士ガこう語りました。
「世界で最も裕福な国民だけが守られるようなことになれば、世界全体で猛威を振るうパンデミックにより国際貿易、国際的商取引、さらには社会全体が大打撃を受け続けることになるでしょうでしょう。」



後編に続く

https://www.bbc.com/news/health-54027269

「年内終息などあり得ない」新型コロナウイルス:英国の専門家

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所要時間 約 9分

この夏は第二波を防ぐための「重要な段階」、万全の対策を実施すべきだ

たとえワクチンや優れた治療法が開発されても、これから何十年も人類は新型コロナウイルスの感染が続く世界で生きていく



英国BBC 2020年7月21日

人類は今後何年もの間新型コロナウイルスが感染拡大する空間で生活することになり、たとえワクチンが開発されても完全に排除することはできそうにもないと英国の専門家が警告しています。

ウェルカム・トラストのディレクターであるジェレミー・ファラー教授は英国下院の健康委員会の席上「クリスマスまでの収束はあり得ない」と語りました。
そしてさらに次のようにつけ加えました。
これから「数十年」もの間、人類は新型コロナウイルスが感染を広げる空間の中で生きていくことになるだろう…。

それは英国のジョンソン首相が先週、社会生活がクリスマスまでに正常に戻ることを望むと語った後のことでした。
ボリス・ジョンソン英国首相は、7月後半に主なレジャー施設と屋内スイミングプールの営業を開始し、さらに秋には大規模集会を許可するなど、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて行なわれている各種の制限を一層緩和する計画を立てているとコメントしました。

しかし超党派の国会議員グループに検証結果報告書を提出した専門家は、新型コロナウイルスが感染を広げている現実を理解することが重要であると述べました。

政府の諮問機関であるSAGEのメンバーであるサー・ジェレミー教授は、世界は「これから何年も何年も」新型コロナウイルスCovid-19とともに生きていくことになるだろうと語りました。
「クリスマスまでに収束することはありません。新型コロナウイルスは今や人類規模の感染症なのです。」
「現実問題としてワクチンや非常に優れた治療法が開発されても、これから何年も何年も、何十年もの間、人類は新型コロナウイルスの感染が続く世界で生きていくことになるでしょう。」

ジェレミー教授はこの夏の間は決して油断すべきではなく、この期間は第二波を防ぐための「重要な段階」として備えを行うべきだと語りました。

「『感染拡大のピークは去った』などという誤った安心感にとらわれてしまったら、間違いなく第2波の感染拡大を招き、あっという間に再び悲惨な状況に陥ることになるでしょう。」

彼は検査体制をさらに拡充すること、そして治療方法ならびにワクチン開発に十分な投資を行うことが重要であると述べました。



▽ ワクチンに「持続的効果を期待できる可能性は低い」

オックスフォード大学のジョン・ベル教授は、7月20日月曜日に発表されたオックスフォード大学による臨床試験において、ワクチン開発の重要なステップである抗体反応を確認したという肯定的なニュースにもかかわらず、新型コロナウイルスCovid-19が駆逐される可能性は極めて低いと考えています。

「現実問題としてこの病原体は永遠に人類社会にとどまり、消え去る可能性は無いと言わなければなりません。」
ベル教授は議員のグループにこう報告しました。
「たとえば、ポリオ・ウィルスを撲滅するのに人類がどれほどの困難を抱えているかを考えてみてください。その撲滅プログラムは15年間続いていますが、それでもまだ結果は得られていません。」

「それを考えれば、新型コロナウイルスも増えたり減ったりしながら、その多くが冬場に再び活発に活動することになるでしょう。」

「ワクチンの多くは長期間持続する効果を持つことはありません。そのため私たちは継続的にワクチン接種を繰り返していくことになるでしょう。病気の種類が増えれば増えるほど接種するワクチンの種類も増え、さらにまた別の病気が現れるということが
繰り返されることになるでしょう。
「ですから人類社会から新型コロナウイルスを駆逐するという考え方は現実的ではありません。」



▽ 首席顧問は政府の対応を擁護

政府の主任医療アドバイザーであるクリス・ウィッティー教授は、新型コロナウイルスに対するこれまでの英国が行ってきた対策の成果について国会議員から詳細な質問を受けました。

教授は3月にウイルスを封じ込めようとするそれまでの取り組みを終わらせた英国政府の対応を擁護し、担当大臣がロックダウンを発動したタイミングは遅すぎたとの非難に対し大臣の行動を擁護しました。

3月16日の時点で大規模感染の規模とそれがいかに急速に拡大するかをモデリングした重要証拠がジョンソン政権の閣僚に提出されましたが、完全な封鎖が発表されたのは丸々一週間が過ぎてからのことでした。
ウィッティー教授は、決定の『影響力の大きさ』を考えると『大きな遅れ』という指摘はあたらないと述べました。
教授はさらに適切なタイミングで学校の閉鎖を含む他の措置がとられていたと指摘しました。

一方、マットハンコック保健長官は、感染検査に関する政府のこれまでの対応、そして4月末までに1日あたり10万件の検査を可能にする目標を設定した自身の判断が正しかったとしています。
しかしその対応については、恣意的であるとして批判する人々もいます。
これに対しハンコック長官は、健康委員会の後継機関として設置された科学技術委員会のメンバーに対し、これまでにないスピードで検査体制を「スケールアップ」する必要性を認識することが重要であると語りました。

「すべての資源を活用し、政府機関は最大限の、そして国民一人一人は少し努力をして、遠大で大胆で思い切った、そして私たちが目指すべき体制を実現させるべきです。」



英国コロナウイルス統計(7月21日午後5時時点):

45,422人が病院、介護施設等で死亡、感染者数は前日から110人増加しました。
英国の統計機関は異なった数字を公表、新型コロナウイルスCovid-19が主な死亡原因だと証明書に記載されている死者は56,100人であるとしています。

20日午前9時から21日午前9時までの24時間に、新たに445のラボで確認された症例がありました。
全体的に、発生が始まって以来、合計295,817例が確認されています

https://www.bbc.com/news/uk-53488142

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このところどのニュースサイトを見ても、新型コロナウイルスに関する報道が多くを占め、読んでいても正直面白くありません。

当然ながら翻訳する意欲も減退するばかりです。

しかし根拠のない楽観論も一部に根強く、それらが大規模イベント開催要求等につながっているのを見ると、要所要所での確認は必要かもしれません。

私が大きな問題だと思うのは、何と言っても生活困窮者の急増です。

ただでさえ新型コロナの感染拡大と一向に梅雨明けしそうにない気候によって閉塞感ばかりが増していく中、「暮らしていけいない!」と悲鳴を上げている人々が急増している。

これほど気が滅入る問題はありません。

新型コロナ感染拡大以前から日本の社会では格差の拡大が問題になっていました。

新たな危機発生によって最も追い詰められることになったのが、結局は弱者であったことに暗然とならざるを得ません。

こうした事態に日本の権力機構はまたまた機能停止も同然の有様です。

その構成員は公務員であり、彼らは目下のところ生活苦とは無縁であるはず。

だから - 危機感を肌で感じられない - 対応が後手後手だというのなら、本当に許せない話です。

私たちはもっともっと怒りを形にしていくべきではないでしょうか?

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ほんとうの「今」を知りたくて、アメリカCNN、NBC、ABC、CBS、英国BBC、ドイツ国際放送などのニュースを1日一本選んで翻訳・掲載しています。 趣味はゴルフ、絵を描くこと、クラシック音楽、Jazz、Rock&Pops、司馬遼太郎と山本周五郎と歴史書など。 @idonochawanという名前でツィートしてます。
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