ホーム

【 隠され続けるフクシマの現実、歪められる真実 】《5》

読了までの目安時間:約 10分

今やウォール街は、新しい原子力発電所建設に資金提供を行うつもりは全く無い
原子力発電所を可能な限り長く稼働させ、可能な限り稼がせるというビジネスモデルにしがみつく電力各社
安倍政権が5年に渡り続けてきた福島第一に関する虚偽の報告、いかに事実と異るかを明らかにしていく必要がある

フェアウィンズ 4月5日



ハリントン:原子力産業に大きな利害関係を持っている人間たちにとっての利益とは何なのか、教えていただけますか?

ガンダーセン:ウォール街は新しく原子力発電所を建設することに資金提供を行うつもりは、もはや全くありません。
原子力産業は斜陽産業であり、追い詰められつつあります。
しかし国内にはまだ100基以上の原子炉があり、そのほとんどが60年間の操業許可を持っています。
そして現在、その全部の原子力発電所が稼働80年間の許可の延長を申請しています。
もともとこれらの原子力発電所は40年間の操業を念頭に設計されたはずなのですが、20年間の稼働延長が認められた結果、100基もの原子炉がアメリカ国内で稼働することになりました。
そして現在さらに20年間の稼働延長を求めているのです。

その中で最大の企業がエンタジー社ですが、アメリカ南部に拠点を置く同社は今、ヒラリー・クリントンの大統領キャンペーンに積極的に資金を献金しています。
言うまでも無くクリントン候補は南部の出身です。
次に大きいのがエクセロン社で、同社はバラク・オバマの大統領選キャンペーンに積極的に献金を行いました。

フランス・アレバ
そしてこの2社に加え、もっと小規模な電力企業が各地で原子力発電所を経営していますが、100基中35基がエンタジー、エクセロンの所有になり、この2社は突出して大きな企業なのです。
2社とも原子炉の稼働が可能な限り、電気を大量生産し続けたいと考えています。
エンタジーもエクセロンも、何ほどの費用も支払ってはいません。
ヴァーモント・ヤンキー原発の建設費用は2億ドル(約220億円)未満でした。
もし今新たに原発建設を行なえば、その費用は200億ドル(2兆2,000億円)を下らないでしょう。
60年稼働させた原子炉の20年延長が認められれば、経営する側にとっては格安のバーゲン品を手に入れたも同然です。このため、アメリカ中の原子炉が我も我もと延長を申請しているのです。

電力各社は原子力発電所を可能な限り長く稼働させ、可能な限り稼がせるというビジネスモデルの継続を望んでいます。
そしてウォール街も圧力をかけています。

新しい原発を建設しようなどとは思うな。

もしどうしても新しい原子力発電所を建設したかったらどうすればいいでしょうか。
これからも原子力発電を続けたいと思っていれば、彼らは何らかの突破口を見つけ出すかもしれません。
しかし作られてから80年が過ぎた自動車を想像してみてください。

102415
きちんとメンテナンスされていると解っていたとしても、あなたはこの車を高速道路で全速力で走らせる勇気がありますか?
多分誰もイエスとは言わないでしょう。
しかしアメリカの原子力規制委員会はそれでも大丈夫だと言って、許可しているのです。

ハリントン:ガンダーセンさん、これまであなたはたびたび原子力産業には国民が納めた税金の中から多額の補助金が交付されていると指摘して来られましたね。

ガンダーセン:米国会計検査院が調査を行った結果、これまでの70年間に米国エネルギー省が支出した補助金の総額のうち、実に半分が原子力産業の手に渡っていたことが明らかになりました。
そして石油産業とガス業界、そして送電網整備や太陽光発電などの再生可能エネルギーその他すべてを含めた事業がそれぞれ4分の1ずつ受け取っています。
70年間支給し続けた助成金の半分が直接原子力産業の手に渡っていた訳です。

anti04
そして今度は米国原子力規制委員会は原子力規制委員会の稼働延長を認めようとしています。
これは「89号線(ワイオミング州~ユタ州の丘陵地帯を走る国道)を時速100マイル(約161km/h)で突っ走っても大丈夫か?」
という質問に対し、原子力規制委員会が「どうぞどうぞ」と答えているようなものです。
「時速160キロ?大丈夫、かまいませんよ!」
そんなことは原則ルール違反であり、危険な行為です。
つまり安全基準を無視して、原子力産業が何でも望む通りを認めようとしているのです。
原発の安全性がどれ程損なわれるかの影響を真摯に検証する事無く、とにかく安上がりで構わないという態度です。
安全性を確保するため必要なだけの投資を改めて行うとすれば、いずれの原子力発電所も閉鎖せざるを得なくなります。
そうしなくても良いように、アメリカ原子力規制委員会は本来クリアすべき安全基準を骨抜きにすることによって、原子力産業界を陰で支えているのです。

都路町帰還05
ハリントン:アーニー、それでは番組をここで終了し、あなたが福島で制作した番組の放映に移ることにしましょう。
これからもあなたの素晴らしい調査研究成果の発表をお続けください。そしてこの番組にもまたお出でください。
視聴者の皆さんも引き続き、ガンダーセン氏が制作した番組をご覧ください。
大いに学び、大いに啓発されることと思います。

ガンダーセン:安倍首相は4~5年前、フクシマはもう問題ではないと発言しました。
そしてオリンピックを東京に招致しました。
こうして日本政府は人々の視界からフクシマの問題を消してしまったのです。
しかしフクシマの問題は終わりませんでした。
私たちは福島第一原発について伝えるここ2週間の新聞報道を詳細に確認しました。
その結果わかったことは、福島第一原発からの各種の放射性物質の漏出は続いていることは明白であるという事実でした。

安倍首相02
日本にオリンピックを招致するため安倍政権が5年に渡り続けてきた福島第一原発に関する虚偽の報告について、私たちは協力しながら検証し、いかに事実と異なっていたかを明らかにしていく必要があります。
フクシマの現実と正しく向かい合うためには、日本はオリンピックの開催地に選ばれるべきではありませんでした。
日本の国土、特に福島第一原発の北側の汚染は未だに続いているのです。

ハリントン:ガンダーセンさん、ありがとうございました。あなたが今回お話になったことは、大手マスコミが決して取り上げない問題です。その意味でも大変貴重なお話でした。改めてお礼申し上げます。

- 《6・ガンダーセン氏のフクシマ・レポート》へ続く -
http://www.fairewinds.org/nuclear-energy-education//arnie-gundersen-on-cctv-nuclear-free-future-fukushima-at-5-and-the-vermont-yankee-shutdown-what-do-they-mean
 + – + – + – + – + – + – + – + – + – + – + – + – +

【 3本の手足を切断したカメラマンがとらえた難民問題 】《3》

アメリカNBCニュース 4月24日

難民30
3本の手足を失ったカメラマン、ジャイルズ・デュレイ氏は、中東を始めとする難民たちの実情を撮影、公開しました。
深刻な障害を負っても尚、彼は難民たちの実情を世界に向け発信するという情熱を失いませんでした。
ロンドン出身の彼は、アフガニスタンで取材中に地雷を踏み、その後5年間で30回の外科手術を受けなければなりませんでした。
彼は今、戦争によって生活を破壊され、そして傷つけられた人々の窮状を世界に向け発信することに九死に一生を得た命を捧げています。
この12カ月間でドイツには100万人を超える難民が流入し、ドイツ政府は彼らの収容先の確保に難渋しています。写真は使われていない建物内に大量のテントを並べたドイツ国内の仮収容施設。(写真上)

12月29日フィンランドのナグ、難民たちに伝統的なフィンランドのバーベキュー料理を仕方を教える地元の人々。
(写真下・以下同じ)
難民31
12月30日フィンランドのナグ、一緒に昼食をとるアフガニスタンから来た兄弟とイラク難民の少年。
難民32
11月28日に旧ユーゴスラビアのマケドニア共和国で、電車の車窓から外を見つめる難民。
デュレイ氏はシリアから逃れて来た難民の青年に、ヨーロッパに逃れて来た理由を尋ねました。
「簡単な事です。私は早くからシリアの将来に見切りをつけました。そしてシリアにはもうどんな未来も無いと悟った最初の人間のひとりなのです。」
難民33
http://www.nbcnews.com/slideshow/triple-amputee-photographer-giles-duley-shows-captivating-images-migrant-life-n560561

【 隠され続けるフクシマの現実、歪められる真実 】《4》

読了までの目安時間:約 9分

一般市民の人権や安全を軽視し、企業の利益や経済的利益を優先させる日米両政府
必要なのは山脈まるまるひとつから表土をすべて削り取るような除染、総費用は55兆5,000億円
福島県内5~10%の除染で、30,000,000個の放射性廃棄物のゴミ袋

フェアウィンズ 4月5日



ハリントン:ガンダーセンさん、あなたは3基の原子炉が同時にメルトダウンした福島第一原発の事故を、史上最大の産業事故と表現されていますね?
ヴァーモント・ヤンキーと比較するとどういうことが言えますか?
またヴァーモント・ヤンキーや他の原発など、アメリカ国内で行われている廃炉作業と比較すると、どういう事が言えるのでしょうか?

ガンダーセン:そうですね、ヴァーモント・ヤンキー原発の敷地を更地に戻し、そこを緑の草原、農地、ガス火力発電所用地、あるいは川沿いの住宅地などとして再開発できる土地にすることを考えてみましょう
そのためには約10億ドル(約1兆1,000億円)の費用がかかります。
そしてフクシマの場合はその50倍はかかります。5000億ドル(約55兆5,000億円)です。
原子力災害とはそういう見ものです。
ここヴァーモント州にあるグリーン山脈が放射能で汚染されてしまった状態を想像してみてください。
次にその汚染を取り除くため、シャベルを使って大量の人間が表面の土を削り取る様子を想像してみてください。
それが今、フクシマで行われている作業なのです。

2016GRD
フクシマを訪れて、私はこれまでの人生でこれ程多くのダンプカーや建設車両を見たことがありません。
作業では容量が1立方メートルのビニールバッグに汚染土や低線量の核廃棄物を詰め込んでいきます。
袋ひとつの重さは約1トンです。
この袋が30,000,000個あるのです。
福島県内のどこに行っても、核廃棄物を詰め込んだこの袋が何段にも何段にも積み重ねられた場所に行き当たります。

これまで進められた来た作業によって、恐らく福島県全県の5~10パーセントの除染が完了したものと思われます。
しかし山の中に分け入って除染作業を行うことはできません。山を丸裸にして除染を行う事は不可能です。

そして起こるべきことが起きます。
台風はこうした山から様々なものを吹き飛ばし、四季の変化は植物の種や花粉を運んできます。
除染が完了したはずの町や村に風に乗ってやってくるのです。
こうして山から運ばれた汚染物質により再び汚染されてしまうのです。
放出された放射性物質の90%は山岳地帯にあるのですから…

低線量放射性廃棄物ビニールバッグ
ハリントン:そんな膨大な数の廃棄物の袋を日本はどうするつもりなのですか?

ガンダーセン:日本の人びとも同じ疑問を持っています。
日本では焼却処分が検討されています。
しかし私に言わせれば焼却しても放射性物質は無くなりません、煙突から再び大気中に排出されるだけです。
つまり放射性物質の存在そのものは全く解決されずに、再び放出されるだけになるだろうという事です。
大気中の放射線量が再び上昇する恐れがあります。
焼却処分を行なえば、一度ビニール袋に詰め込んだはずの方が再び大気中に吹き上げられることになるのです。
2度事故が起きるようなものです。
この処理については排煙装置に取りつけたフィルターが放射性物質をすべてからめとると主張していますが、私が検証した限りそれは不可能です。

ハリントン:私たちは番組の最後に、アーニー、あなたが日本で制作したビデオを放映することにしていますが、皆さんにも引き続きご覧いただきたいと思います。
私はこのビデオを見て、非常に心を動かされた一人ですが、きっと皆さんも同じ思いを抱かれることと思います。
このビデオを見れば、福島で今いったい何が、本当は何が起きているかが明らかになる、そう断言できると思います。

楢葉町05
ガンダーセン:そうですね。
この5年間福島でいったい何が起きていたのか、私たちは多くの人々や各機関から繰り返し質問を受けてきました。
そして今年1月、その結果を一本の番組にまとめるように依頼されたのです。
日本に旅立つ前、私はいろいろな資料の整理を行いましたが、この事故について合衆国政府がどのような見解を持っているかを報道した古い新聞の束を見つけました。

その中に、米国エネルギー省の見解もありました。
福島第一原発の事故についてはさほど心配する必要はない、チェルノブイリのようになる兆候はどこにも出ていない。スリーマイルと同じような状況と考えて良いだろう。
さほどひどいことにはならないはずだ…

一方の私は5年前、テレビに出演し次のように発言しましたが、たわごとだという人々がいました。
福島第一原発の事故は人類史上、産業事故として最悪のものである、と。
フェアウィンズがこの5年間、事故発生後の折々に指摘してきたことをすべて丹念にたどってみてください。
戯言を言っていたのはどちらか、はっきりすることと思います。

3号機
そして私は目を見開かされる思いで、こう結論するに至りました。
アメリカ政府も福島第一原発の事故の過小評価と事実隠ぺいに加担している。
ヴァーモント・ヤンキー原発の問題についても、原子力発電所の廃炉と撤去にどれ程巨額の費用が必要なのかを始め、山積する課題についても人々の目に触れないようにしている。
そして一般市民の人権や生活の安全を無視し、企業の利益や経済的利益を優先させているという点において、日本政府もアメリカ政府も同罪なのです。

- 《5》へ続く -
http://www.fairewinds.org/nuclear-energy-education//arnie-gundersen-on-cctv-nuclear-free-future-fukushima-at-5-and-the-vermont-yankee-shutdown-what-do-they-mean
 + – + – + – + – + – + – + – + – + – + – + – + – +

【 3本の手足を切断したカメラマンがとらえた難民問題 】《2》

アメリカNBCニュース 4月24日

難民16
3本の手足を失ったカメラマン、ジャイルズ・デュレイ氏は、中東を始めとする難民たちの実情を撮影、公開しました。
深刻な障害を負っても尚、彼は難民たちの実情を世界に向け発信するという情熱を失いませんでした。
ロンドン出身の彼は、アフガニスタンで取材中に地雷を踏み、その後5年間で30回の外科手術を受けなければなりませんでした。
彼は今、戦争によって生活を破壊され、そして傷つけられた人々の窮状を世界に向け発信することに九死に一生を得た命を捧げています。
(写真上)

10月26日、スカラスカミニア海岸に到着し、子どもを抱える母親。(写真下・以下同じ)
国連難民高等弁務官(UNHCR)とその協力機関は、特に立場の弱い母親と子供たちのために安全な避難場所を確保すべく、困難な取り組みを続けています。
難民17
10月28日保温シートを巻きつけて体が冷えないようにしている男の子。
地中海東部では当時天候が悪化し、低体温症に陥る難民が急増しました。
難民18
10月26日、やっとの思いでギリシャの海岸にたどり着いたアフガニスタン難民の一家。
難民19
http://www.nbcnews.com/slideshow/triple-amputee-photographer-giles-duley-shows-captivating-images-migrant-life-n560561

【 隠され続けるフクシマの現実、歪められる真実 】《3》

読了までの目安時間:約 9分

日本の原子力規制委員会、公正中立の立場を取る委員と再稼働推進の人間との入れ替えを進める安倍政権
正論を述べる人物を排除し、日本の原子力行政を事故以前の癒着・もたれ合いの体質に戻す安倍政権

フェアウィンズ 4月5日



ハリントン:日本国内の原子力発電所を再稼働させるよう圧力がかけれられている問題について、アメリカ原子力規制委員会はどのように関わっているのでしょうか?
ここヴァーモント州ではヴァーモント・ヤンキー原子力発電所がすでに閉鎖されました。
最早私たちのほとんどがこの問題には関心がありません。報道機関に取り上げられることも無いため、私たちはヴァーモント・ヤンキーについては何もかも片付いたと考えがちです。
しかし実際にはつい最近、ヴァーモント・ヤンキー原発にガスを供給していたパイプラインが、発電所近くのどこかに壊れたまま埋設されているという危険があることが明らかになりました。

ガンダーセン:そうです。そして埋設されているのは放射能に汚染された施設の近くにあるため、調査して処理作業を行う事は困難です。
このためアメリカ原子力規制委員会は、ヴァーモント・ヤンキーを経営していたエンタジー社が廃炉のため積み立てていた基金をもっと自由に取り崩すことかできるよう、規制基準を緩めようと躍起になっています。
この基金は原子力発電所の廃炉が決まった時、その資金調達が困難にならないように操業中から積立て来たものです。

セラフィールド02
しかしこの基金は今、不正資金に変わろうとしています。
エンタジー社はこの資金を他の用途に使えるだけ使おうとしており、米国原子力規制委員会も構わない、問題ないという態度をとっています。
私たちはすでにこの廃炉のための積立金の流出が始まっている、不正に利用されているのではないかと懸念しています。

我々はヴァーモント州監査役のダグ・ホッファー氏と話をしました。
彼は州監査役としてこの基金の使途をチェックする権限を持っていますが、基金が正しく管理され使われているかどうか強い関心を持っています。
アメリカ国内には100を超える原子力発電所がありますが、ヴァーモント・ヤンキーはこれから行われる廃炉事業の先例となるものであり、全国のすべての州においての模範事例となるよう州監査役としての役割を果たしたいと考えています。
そしてこの件は、守られるべきは周辺住民、一般市民の安全であり、原子力発電所を経営してきた電力会社の利益ではないというルールを確立するためのテストケースとなる可能性があります。

083011
アメリカ原子力規制委員会は電力会社が要求するまま、基金を思い通りに使わせる可能性があります。
稼働開始から60年が経ち稼働を停止した原子力発電所が、もしその場所にそのまま放置されることになってしまったら、身動きが取れなくなるのは周辺で暮らす人々であり、その子や孫の世代の人びとなのです。

ハリントン:今のお話の中にも出てきた、日本の人々にさらなる放射線被ばくの脅威をもたらすことにつながる原子力発電所の再稼働にゴーサインを出した、日本の原子力発電の監督機関の名前は何というのですか?
ガンダーセン:NRAです、米国ライフル協会ではありませんよ、日本の原子力規制委員会です。

ハリントン:それはアメリカ原子力規制委員会と同じなのですか、それよりはましですよね?

ガンダーセン:そうあってほしいものです。

しかし現実はもっと厳しい、問題は現在日本の権力の座にある超保守派でありタカ派の安倍政権です。
安倍首相率いるこの政権は今、本来中立の立場であるべき日本の原子力規制委員会のメンバー全員の入れ替えを進めています。
公平中立を守ろうとする人々を追い出し、代わりに原子力発電所の再稼働を勧めようとしている人々を委員に任命しています。

事故調査委員会06
これまでの5年間、日本の原子力規制委員会の監視機関としての基本姿勢は合理的と評価してよいものでした。

しかし安倍政権下、原子力規制委員会のメンバーの中で、原子力発電所は新たな規制基準の下で厳正な管理が行われなければならないという姿勢を取っている委員が、この6、7ヵ月間にどんどん外に放りだされているのです。
代わりに委員に任命されているのが、かつて東京電力から給料をもらっていた人々です。
今度は彼らが東京電力を管理監督する立場に立つことになったのです。
今や日本の原子力規制委員会も合理性を持った機関ではなくなってしまっています。

ハリントン:回転ドア現象(人の入れ替わりの激しい組織の比喩)ですか?

ガンダーセン:私はそう考えています。日本での滞在中、私は福島第一原発の事故は日本だから起きたわけでもないし、世界中のどこでも起こり得るという事を繰り返し訴え続けました。
100基の原発があるアメリカも、単に幸運だっただけなのであり、福島第一原発にはツキが無かった。
アメリカ国内にも福島第一原発と同じタイプの原子力発電所があります。

廃炉08
ヴァーモント・ヤンキー原子力発電所、そしてマサチューセッツ州のピルグリム原発など23基の原子炉が福島と同じタイプのものです。
それらのいずれもこれまで事故が無かったのは、管理方法が優れていたからでも何でもなく、ただ単に運が良かったのだというしかありません。

- 《4》へ続く -
http://www.fairewinds.org/nuclear-energy-education//arnie-gundersen-on-cctv-nuclear-free-future-fukushima-at-5-and-the-vermont-yankee-shutdown-what-do-they-mean
 + – + – + – + – + – + – + – + – + – + – + – + – +

今回取り上げられている日本の原子力規制委員会の問題、職務に誠実であろう公正中立を貫こうとする人が排斥され、阿諛追従の人間たちがそれに取って代わるという事態については私たちは深刻に受け止める必要があると思います。
このことは原子力行政に限られた問題ではなく、日本の政治や行政の根幹が腐って正常に機能しなくなり、結局は国民の権利や存在が脅かされ、国力も損なわれるという事態に行く着くからです。

 + – + – + – + – + – + – + – + – + – + – + – + – +


【 3本の手足を切断したカメラマンがとらえた難民問題 】《1》

アメリカNBCニュース 4月24日

難民11
3本の手足を失ったカメラマン、ジャイルズ・デュレイ氏は、中東を始めとする難民たちの実情を撮影、公開しました。
深刻な障害を負っても尚、彼は難民たちの実情を世界に向け発信するという情熱を失いませんでした。
ロンドン出身の彼は、アフガニスタンで取材中に地雷を踏み、その後5年間で30回の外科手術を受けなければなりませんでした。
彼は今、戦争によって生活を破壊され、そして傷つけられた人々の窮状を世界に向け発信することに九死に一生を得た命を捧げています。

2015年10月28日、ギリシャのレスボス島に向かう難民を乗せた定員オーバーのボート。 2人の男性がボートから海に投げ出されましたが、ボランティアのスペインのチームに救助されました。(写真上)

10月26日、レスボス島に到着し、子どもを抱えて上陸する父親。(写真下・以下同じ)
難民12
10月29日にレスボス島で低体温症に陥ったアフガン難民の治療をするギリシャの赤十字隊員。 この男性のボートは半分水没したまま、約6時間漂流していました。
難民13
10月28日、乗っていたボートが転覆した後、必死に陸地へ向け泳ぐ難民。
難民14
10月29日レスボス島、海上を漂流していた難民を乗せたボートから救出された女性。
難民15
http://www.nbcnews.com/slideshow/triple-amputee-photographer-giles-duley-shows-captivating-images-migrant-life-n560561

【 隠され続けるフクシマの現実、歪められる真実 】《2》

読了までの目安時間:約 10分

県内各地で放射線障害の発生事実を確認したガンダーセン氏、しかしその公的記録は一切存在しない
放射線障害という医師の診断を否定し、健康保険料を支払わずその医師を『失業』させた日本政府当局
日本国内の原子力発電所の再稼働に向け、圧力をかけ続ける電力業界・金融機関、さらには米国企業まで

フェアウィンズ 4月5日



ハリントン:ところで、あなたが直接話を聞いた22人の女性、特に自治会長をしておられた女性に関してですが、彼女たちは放射線の問題について度々質問をされてきたのでしょうか?
ガンダーセン:彼女たちに放射線の問題について質問をしたのは、この5年間で私が初めての人間だそうです。
つまり東京電力も日本政府も、放射線の問題については彼女たちと話し合いなどしたことが無かったのです。
この問題について彼女たちと話をしたのは、私たちが初めてだったのです。

ところで彼女たちは放射線の問題について、情報をどこから得ているのでしょうか?
私はこの点について尋ねてみました。
帰ってきた答えは東京電力と日本政府だという事でした。
彼女たちが情報を入手できるのはそこしかないというのが理由でした。

このことも深刻に考え込まざるを得ませんでした。
フクシマの各地で私は、それは間違いなく放射線障害だと確信できる症状を持った人々と出会いました。

東京電力3役員
私たちは福島第一原発の事故の後、飼い犬を連れてあわてて家を飛び出して逃げた一人の女性と話をしました。
彼女は事故から丸一日が過ぎてから、避難しなければならないことに気がつきました。
彼女は慌てていたためはだしのまま家を飛び出し、車に乗って指定避難場所まで行きました。
彼女は高線量の被ばくをしていました。
指定避難所に入る際彼女はシャワーを使い、体を、特に足を入念に洗うよう求められました。
彼女の足は黒く変色し、事故発生から3年間そのままでした。
この話は医学雑誌等では一切取り上げられていません。

私たちには医師の同行者がいました。
彼は医院を経営し、数多くの患者を扱っていました。
彼は患者を診断する際、必ず原因についても調べ記録することにしていました。
放射線障害だと診断した場合には、そのまま診断記録に記載しました。
しかし日本の政府当局は、彼が放射線障害だと診断した症例すべてについて、健康保険料の支払いを拒否したのです。
その結果彼は仕事を失い、経営していた医院も閉鎖に追い込まれてしまいました。

ハリントン:日本政府はなぜそんなことをするのでしょうか?
放射線障害が実際に発生していることを認めたくないのでしょうか?

4号機建屋
ガンダーセン:最大の理由は、日本政府が国内にある他の原子力発電所を再び稼働させたいと考えていることだと思います。
そのためには福島第一原発の事故による放射線障害の患者がいることは不都合であり、再稼働政策の障害になるのです。
そのために政府当局は放射線障害が実際に発生している事実を認めることを拒否しているのです。
日本では医療行政と医師会は強い結びつきを持っています。
私たちは多くの医師から、この政府の方針に従わなければ病院の開業許可を取り消される恐れが現実にあったと聞きました。

そして福島県内の死亡記録を調べている人々は、そのデータを一切発表していません。
日本政府のすべての機関、東京から福島県内の自治体の職員に到るまで、全く同じ見解を口にしています。
すべてはストレスが原因である。
放射線の影響とは考えられない。

それは私がこの目で確認した事実とは明らかに違う!
ここで改めて、そう述べさせていただきます。

NBC13
ハリントン:ある意味で日本政府は勝利しているということなのでしょうか?
本当にあった事実を消し去ることによって。

ガンダーセン:もしインターネットが存在しなかったら、彼らは確かに『勝利』していたでしょう。
チェルノブイリ、スリーマイル・アイランドとフクシマの違い、それはインターネットの存在の違いだと私は考えています。
インターネットの世界は未だ権力機構によって踏み固められてはいません。

人々をすっかり洗脳できるよりももっと多くの資金が、権力機構とは別の場所にあります。
『ああ、あなたがこの3週間鼻血が止まらなかったのは、ストレスです。放射線の影響は考えられませんね。』
こうして人々は洗脳されていきます –しかしインターネットにアクセスしている別の人々は、日本政府が誰も気づかないうちに捨ててしまおうとしている事実を確認できる選択肢を持っています。

カネの流れを追いかけてください。
私たちはかつてヴァーモント・ヤンキー原発の問題でこう呼びかけたことがあります。
多額の税金が注ぎ込まれているにもかかわらず、多くの人々の人生や生活が台無しにされようとしているのです。

102306
ハリントン:お金の問題ですが、日本は未だ原子炉の開発に資金を投入し続けているのですか?

ガンダーセン:そうなのです。福島第一原発の事故発生以前、日本は54基の原子炉を稼働させていました。
しかし事故発生により一気に4基の原子炉を失ったのです。
福島第一原子力発電所1号機、2号機、3号機、4号機です。
さらに日本では10基から15基、もはや第一線では使用できない程古く、そして危険な原子炉があります。おそらくこれらの原子炉が再稼働されることは無いでしょう。
しかし残る約30基の原子炉については、日本政府は再稼働を強く望んでいます。
そして関係する金融機関も同じく再稼働を強く望んでいます。
この5年の間これらの原子炉は稼働せず、従って金を生むこともありませんでしたが、原発の職員には給与が支払われ続けてきました。

銀行から借り入れをする場合には、担保を用意しなければなりません。
私が銀行から金を借りて車を購入したら、私は銀行に権利関係を明確にするための書類を提出する必要があります。

現在日本の金融機関は電力会社に対しこうした融資は行っていません。
我々が考えるに、金融機関と電力会社間には原子力発電所を稼働させれば、改めて融資を行うという暗黙の了解があるのではないでしょうか?
こうした事情から、金融機関と電力会社双方が政府に対し圧力を強めているものと考えられます。

川内原発再稼働
ハリントン:日本国内の原子力発電所を再稼働させるについては、国際的にも圧力がかかっているのでしょうか?

ガンダーセン:私はそう考えています。私は米国企業のゼネラル・エレクトリック社が日本国内の原子炉を再稼働せるよう、アメリカ国務省に圧力をかけていると確信しています。

- 《3》へ続く -
http://www.fairewinds.org/nuclear-energy-education//arnie-gundersen-on-cctv-nuclear-free-future-fukushima-at-5-and-the-vermont-yankee-shutdown-what-do-they-mean
  + – + – + – + – + – + – + – + – + – + – + – + – +

ガンダーセン氏は福島第一原発の事故後の放射能汚染や健康問題について、日本の大手メディア、特にNHKが独自の検証をすることなく、日本政府の発表をそのまま右から左に流していると繰り返し警告をされてきました。
この稿を訳していてガンダーセン氏が指摘されている通り、日本政府やNHKなど『政府系報道機関』の伝えることをそのまま信じたら、健康どころか生命すら危険にさらされる可能性のあることに慄然とせざるを得ませんでした。

  + – + – + – + – + – + – + – + – + – + – + – + – +

【 4月17日 - 23日の報道写真から 】

ガーディアン 4月23日

エクアドル 1
エクアドル、マンタ
マグニチュード7.8の地震による破壊。
今もメキシコ、キューバ、コロンビア、スペインなどから駆けつけつた救助隊が懸命の捜索を行っていますが、生存者発見の確率は刻一刻と少なくなっています。
マンタでは地震発生から3日経って、5名の生存者が救出されました。(写真上)

エクアドル、ポルトビエホ
マグニチュード7.8の地震の犠牲者の葬儀の前、復活の聖水をかけ合う会葬者。
エクアドル当局は、今回の地震の犠牲者が602名にまで増えたと発表しました。
現在まだ200人以上の人々は行方不明のままです。(写真下・以下同じ)
エクアドル 2
エクアドル、ラスパルマス
雨が降りしきる中、瓦礫の間から生存者の救出にあたるコロンビアからやってきた救助隊。
エクアドル03
エクアドル、ポルトビエホ
避難所の屋外の様子。
エクアドル04
熊本県南阿蘇村の阿蘇大橋。
地滑りによって崩落した後の阿蘇大橋の残骸。
2度の大地震に襲われた後、日本は数万人の自衛隊を九州に派遣しました。
150,000人以上避難所生活を強いられ、数万世帯では未だに停電と断水が続いています。
熊本01
熊本県南阿蘇村、地震の後発生した地滑り現場で生存者を捜索する日本の陸上自衛隊。
熊本02
熊本市内の倒壊した家屋。
熊本03
http://www.theguardian.com/artanddesign/gallery/2016/apr/23/the-20-photographs-of-the-week

【 隠され続けるフクシマの現実、歪められる真実 】《1》

読了までの目安時間:約 11分

日本政府と原子力産業が原発被災者の人々と向かい合う姿勢の酷薄さは、ちょっと言葉では表現できないほど
原発事故被災地に人々が戻れば、かつての安全基準の上限の20倍という放射線を浴びることになる
日本政府や行政機関、それらに協力的な人間たちの『安全』という主張に、実測された放射線量の裏付けはない

フェアウィンズ 4月5日



ホストのマーガレット・ハリントンが、アーニー・ガンダーセン氏とともに、人間が作り出す災害の中で史上最大とも言うべき原子力発電所事故、すなわち福島第一原発の事故とその後の収束作業について、そして使用を止めたアメリカ国内のヴァーモント・ヤンキー原子力発電所の廃炉の問題について話し合います。
原子力発電所は建設時その所有者に対し、国民が納めた税金の中から助成金が交付されます。
そして原子力発電所は使用を停止した後も、その閉鎖・廃炉作業には60年から70年という期間が必要となる可能性があり、その間地方の住民は自治体から、そして国民は国から税金という形でそのための費用負担を求められることになります。

フェアウィンズ 4月5日

ハリントン:こちらは公正なメディアと民主主義を守るためのセンター、バーリントンのチャンネル17ニュース編集室です。
私は番組のホストのマーガレット・ハリントン、核・原子力の無い未来についてシリーズでお伝えしています。
そして今日はゲストにアーニー・ガンダーセン氏をお迎えしています。
ガンダーセン氏はフェアウィンズ・エネルギー・エデュケイションのチーフ・エンジニアを勤めていらっしゃいますが、今度新たにヴァーモント大学のコミュニティ研究員にも就任されました。

ガンダーセン:マーガレット、またお会いできてうれしく思います。

アーニー・ガンダーセン
ハリントン:こちらこそ。ところでガンダーセンさん、あなたは事故発生から5年を迎えた福島第一原発を実際にご覧になり、故各地で講演会をされていますね。
今回私たちはガンダーセンさんの活動に合わせ、番組のタイトルを『事故発生から5年後の福島第一原発とヴァーモント・ヤンキー原発の廃炉』としました。
それぞれの現状はどうなっているのでしょうか?
今回は2つ同時に取り上げることになりますが、その前にガンダーセンさん自身の印象について語っていただけますか?

ガンダーセン:2、3お話したいことがあります。
まず申し上げたいのは日本の人々についてです。
そして福島県にいるのは、世界中どこにでもいる素晴らしい人々であるという事です。
しかしそれとは対照的に日本政府と原子力産業が人々と向かい合う姿勢の酷薄さは、ちょっと言葉では表現できません。

私は心底驚かされました。
日本政府と原子力産業は、原発事故の被災者を放射線量が未だに高い場所に戻そうとしています。
事故発生前、人間が許容できる放射線被ばく量は年間1ミリシーベルト以下というものでした。
しかし今、原発事故の被災者を元いた場所に戻すために、日本政府はその数値を20ミリシーベルト、すなわちそれまでの世界基準の20倍にまで引き上げたのです。

東京電力役員01
日本政府も原子力産業も、年間20ミリシーベルトの被ばくをしても安全だと主張しているのです。

事故が起きる前の日まで、1ミリシーベルト以下なら安全という基準だったのです。
そして今、被災地に人を戻すために安全基準が引き上げられました。
被災地に戻れば人々は、かつての安全基準の上限の20倍という放射線を浴びることになります。
まったく、本当にひどい話です。

ハリントン:実際に被災した人々は元いた場所に戻るように強制されているのですか?

ガンダーセン:強制されていると言って良いと思います。
被災した方々は現在避難先で、公的給付金に頼った暮らしをしていると言われています。
しかし今後は非位置に戻って暮らさなければ、給付金を受け取ることは出来ないと言われているのです。
避難先に留まるかどうかは自由に選択できますが、戻らないという決断をした場合には、日本政府はこれ以上は給付金を支給しないと言っているのです。
避難先で暮らしている人のほとんどは職を持っていません。
福島第一原発の事故により、収入源を失ってしまったのです。
彼らは生きていくためには汚染された故郷に戻る以外の選択肢は実質的にありません。
なぜなら収入を得るための手段を奪われたままだからです。
とても悲しいことです。

放射線
ハリントン:あなたは福島で実際にそうした人々の話を、直接聴く機会があったのですね。

ガンダーセン:そうです、避難場所のひとつで私は22人の女性たちと話をしました。
そこはいわゆる仮設住宅というもので、66世帯が入居していました。
どれ程小さいか想像できない方のために申し上げますと、仮設住宅の1戸はトレーラーハウス1戸分と考えていただくと良いと思います。
そこで暮らしていた住民の3分の1にあたる方々が、私と話すために3~4時間という時間を割いてくださいました。
この仮設住宅の自治会長を務めていたのは、素晴らしい行動力を持った女性でした。
彼女は福島第一原発が事故を起こした後、髪の毛が抜け落ち、鼻血が出て、皮膚に小さな斑点が出るという症状が出ました。
医師はストレスによるものであり、あまり気にしない方が良いと語りました。

それは、ストレスなどではありません。明らかに放射線障害です。
重ねて言いますが、これこそが私が直接見聞きした非人間的行為です。
日本政府や行政機関、そしてそれらに協力的な人々は同じような題目を唱えていますが、それは実際に測定された放射線量に裏付けられたものではありません。

ガンダーセン氏
私は自分の足で福島県内の被災地に近い丘を登り、谷に降りていきました。
私たちは被災地で野生の猿の後を追い、彼らの糞を採取し、それを線量計で分析しました。
高い放射線量が測定されました。
私たちはハンターに依頼して野生のイノシシを射殺しましたが、その体から高い放射線量を測定しました。
私たちはこうした調査をすべての山地山脈で行いましたが、同じ結果が出ました。

みなさんはカナダと国境を接するアメリカ東海岸のヴァーモント州にお住まいですが、州の中心のミドルバリーからカナダ国境まで、そして近くのシャンプレイン湖からマンスフィールド山に到る一連の地形とその周辺一帯が放射能によって汚染された状態を想像してみてください。
この汚染された場所を何カ所もの小さなエリアに細分化し、一か所ずつ環境中の放射性物質を取り除く除染作業を行うとします。
一か所の除染を終えても、山地から放射性物質がちりやほこりなどに乗って吹き降ろされ、再びその場所に降り積もり汚染されることになるのです。

ハリントン:まさにヴァーモントのような地形であれば、起こりうることですね。
ガンダーセン:おっしゃる通りです。私も2、3の代表的な都市を取り囲むようにたくさんの町村が存在する福島とヴァーモント州の類似点を感じていました。
福島では未だにバーリントンの倍の人口にあたる70,000の人々が、放射能汚染のため自宅に戻ることが出来ません。

Go04
私は無人のゴーストタウンのようになった町や村を車で通りぬけました。
バーリントン全体から人がいなくなった状態を想像してみてください。
福島の現実はその倍の規模なのです。

私はその現実の重さを痛感せずにはいられませんでした。

- 《2》へ続く -
http://www.fairewinds.org/nuclear-energy-education//arnie-gundersen-on-cctv-nuclear-free-future-fukushima-at-5-and-the-vermont-yankee-shutdown-what-do-they-mean
  + – + – + – + – + – + – + – + – + – + – + – + – +

東日本大震災を経験した際に私も味わった自分の存在がじわじわと脅かされるあの恐怖感ばかりは、実際に体験しないと解らないかもしれません。
今回の熊本地震については我が家でも郵便局、新聞社、生協などいくつかのルートから寄付を続けていますが、被災者の方にいち早く直接届くルートが判然としないことに、もどかしい思いをしています。
というのも東日本大震災では、寄せられた義捐金の扱いが宮城県内では市町村単位でそれぞれ違っていたからです。
直接被災者に分配した市町村もあれば、全部町の予算に繰り入れてしまった自治体もありました。
そうなってしまうと果たして適切妥当に使われたのかどうか、確認のしようがありません。
省益や自治体の予算消化といった負のイメージが頭をよぎります。
水や食料同様、義捐金の配布にも最大限の工夫を願うばかりです。

  + – + – + – + – + – + – + – + – + – + – + – + – +

【 激発する自然の猛威 – 熊本地震の現場から 】

ガーディアン 4月16日

熊本21
噴煙を上げる阿蘇山(写真上)

地滑り現場の奔流(写真下・以下同じ)
熊本22
犠牲者の遺体をストレッチャーに乗せ、ブルーシートで覆って搬送する救急隊員。熊本の現場では救出後もがれきをかき分け、道を確保しなければならない。
熊本23
熊本24
熊本25
熊本26
熊本27
http://www.theguardian.com/world/gallery/2016/apr/16/earthquake-on-kyushu-island-japan-in-pictures

このサイトについて
ほんとうの「今」を知りたくて、アメリカCNN、NBC、ABC、CBS、英国BBC、ドイツ国際放送などのニュースを1日一本選んで翻訳・掲載しています。 趣味はゴルフ、絵を描くこと、クラシック音楽、Jazz、Rock&Pops、司馬遼太郎と山本周五郎と歴史書など。 @idonochawanという名前でツィートしてます。
サイトマップ
最近の投稿
@idonochawanツィート
健康関連リンク
アーカイブ