【 フクシマ、危険にさらされる子供たち、脅かされる子供たちの未来 】〈2〉

放射線被ばくの危険性について、政府の安全という見解のみ伝え、独自に検証を行わないNHK
世界最大規模の調査研究は、年間2mSvからガン発症確率が上昇することを証明
2mSv、10mSv、20mSv…少女たちのガン発生危険率は、顕著に上昇する

フェアウィンズ・エネルギー・エデュケイション 3月20日



BIER(Biological Effects of Ionizing Radiation・電離(イオン化)放射線による生物学的影響)の報告書に記載されているのは放射線被ばくとガンの発症の因果関係についてだけですが、放射線が人体に与える悪影響はガンだけではありません。
従って現実はもっと悪いものになると考えなければなりません。

BIERの報告書が触れていないガン以外の深刻な問題が二つあります。
ひとつはホットパーティクル(比放射能の大きな粒子状物質)です。

ホットパーティクルは現場周辺で広く確認されていますが、人々の体内に入り込んでしまっていることが考えられます。
子供たちの手に付着した放射性セシウムは、手づかみにされた食べ物と一緒に体内に入り込んでしまっている恐れがあるからです。
こうした実態についてはBIERの報告書は把握していません。

そして最後の問題はイアン・ゴダードの動画の中のデータの中に隠されています。
日本の原子力関連機関と国際原子力機関(IAEA)では、福島の被災者の被ばく線量は計測が難しい程に低いものであり、したがって直接的な健康被害は考えにくいというものです。

しかしこの動画の中のデータは、現実がその正反対であることを証明しているのです。

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福島第一原発の事故発生により、日本政府は放射線被ばく許容限度を1ミリシーベルトから20ミリシーベルトに引き上げました。
子どもたちに対してすら、それをしたのです。

岡原10
NHK : 4月19日、文部科学省は子供たちの年間被ばく許容限度を年間20ミリシーベルトとしました。
イアン: 政府の 役人は年間20ミリシーベルトの被ばくなら安全だと言っています。
本当でしょうか?!

このビデオの中で私たちは日本政府の役人たちの安全性に関する主張について、すでに確立されている放射線生物科学による検証を行っていきます。
米国科学アカデミーは福島県全域に存在する放射性物質はガンを発症させるだけでなく、最終的には女性と子供たちを死に至らしめると予測しています。

この動画ではさらに日本政府の安全だとする宣言について、最近行われた研究結果を基に検証を行います。
この研究は原子力発電所で働く職員を対象に行われた、これまでで最大規模の調査をまとめたものです。
この調査研究では15か国の400,000人について調査を行い、被ばく線量が年間2ミリシーベルトを境に、ガンによる死亡率が上昇することを突き止めました。
これは福島県内で「安全」とされている値の、実に10分の1の被ばく量なのです!

この日本のTV番組を見ると、放射性物質の危険性について日本政府と日本の大手メディアが、一般市民が正しい理解の下に正しい対応ができるようにする能力を身に着けることを、妨害しているということが、簡単にわかります。
一般の人々が正しい知識の下にエネルギー手段を選択できれば、誰にとっても安全な本当の民主主義社会が実現できるはずなのです。

そのようなわけですから、少々長くなりますが最後までおつき合い願いたいと思います。

110624
アメリカ合衆国科学アカデミーは、放射線科学に関して検討する際の理論的根拠を提供してくれます。
そして同アカデミーは低線量被ばくに関する報告書を、定期的に刊行しています。
この報告書は危険予測モデルが形作られて以来の、数十年間の疫学研究・放射線生物学研究に基づいています。
科学アカデミーの最新の報告書は、調査の基になった資料と分析結果の両方を公開しているため、広い範囲で放射線被ばくが発生した場合のリスク・モデルを検証することができます。
この科学アカデミーの報告書があるおかげで、私たちは20ミリシーベルトの被ばくのガン発生リスクについて確認することが可能なのです。

ここに100ミリシーベルトの被ばくによって引き起こされるガンの発生割合が年齢別・性別によってどのように異なるかを表した、米国科学アカデミーが作成した表があります。

黄色で強調されているのは、被ばくした場合の全種類のガンについて10万人当たりの発生割合の予測です。
見てすぐにわかる事ですが、ガンのリスクは男女とも、年齢の増加に伴って一様に減少していることがわかります。
言い換えれば、放射線を浴びた場合に最も傷つきやすいのは、子供たちの体なのです。

このグラフの中に表されているデータを、個別に検証してみましょう。
ガン発生リスクのグラフは、いったん被ばくをしてしまえばその影響がどこまでも続くという事実を証明しています。
つまりいったん被ばくをしてしまえば、生涯にわたってのガン発生の危険性が発生するという、放射線の特徴的な側面を表現しています。

汚染06
一定量の被ばく線量について科学アカデミーが制作した表を見てみると、日本政府が『安全である』と宣言した20mSvのポイントで、Y軸のガン発症率が上昇に転じていることが解ります。
しかし10ミリシーベルト、2ミリシーベルトのポイントでもガン発症率に変化が現れています。

20ミリシーベルトの被ばくは安全ではなかったのです!
さらにもっとも重要なことがあります。
子どもたちのガン発症率の変化は顕著であり、中でも女の子の場合、放射線被ばくによる発がん性リスクが著しく高くなっています。
事実、同年齢の男の子と比べると女の子の場合は、ガン発症リスクはほぼ2倍になります。
そして30歳の女性と比べた場合には、5歳の少女は5倍、乳幼児の女の子は7倍も放射線被ばくに対しガンの発症率が高い事が解ります。

これによって全ての人間の中で、乳幼児を含む少女たちが、放射線被ばくにもっとも傷つきやすい存在である事が解るのです。

〈 第3回につづく 〉

http://fairewinds.org/cancer-risk-young-children-near-fukushima-daiichi-underestimated/
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明日21日月曜日は掲載をお休みさせていただきます。
【 フクシマ、危険にさらされる子供たち、脅かされる子供たちの未来 】〈3〉は22日火曜日に掲載致します。
よろしくお願い致します。

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【 ダイナ・オガノワ作品集 : グルジアの素顔 】

ニューヨーカー 4月8日
(掲載されている写真をクリックして、大きな画像をご覧ください)

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ソビエト崩壊後のジャーナリストが、代わって登場したロシアの侵略姿勢に注意を向け始めた時、カメラマンのジーナ・オガノワは故郷グルジアの人々の姿を記録にとどめる撮影を続けていました。
彼女はグルジアの写真家ユーリ・メキトフの影響を受け、グルジアの首都トビリシで写真を学び始めました。

オガノワは写真の主題に見知らぬ人物を選ぶ事を好みます。
彼女はグルジアの人々は被写体になる事に、気軽に同意してくれると語りました。
「みんなカメラマンがプロフェッショナルな職業である事が解っていないようです。私が撮影する様子を興味深そうに見ています。」

27歳のオガノワは、グルジアの中で多くの変化が起きている事に気がつきました。 「初めて戦争がこの地で起きとき、私はまだ子供でした。」
1992年から93年、グルジアの–アブハジア自治共和国で起きた戦争について、彼女がこう振り返りました。
「もちろんその時は、なぜ戦争が起きたのか理解できませんでした。」
「あの戦争はグルジアの内戦と見なされていますが、実際には背後にロシアがいました。かつてはグルジアの一部であった–アブハジア自治共和国に、今ではグルジアのパスポートでは入国できなくなりました。全く馬鹿げています。2008年、実質的にはロシアとのたった5日間の戦争で私たちは南オセティアを失いました。それは当時戦争ではなく、紛争と呼ばれていました。しかし私はそうは思いません。たくさんの人々が死に、私も何人かの友人を失いました。紛争などという生易しいものではないです。あれは明らかに戦争でした。」

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