ホーム » アーカイブ

写真集【 CIWEM 世界環境写真家大賞2013 】 作品展〈 前篇 〉

読了までの目安時間:約 6分

ザ・ガーディアン(英国) 4月10日
(写真をクリックして、大きな画像をご覧ください)

GRD01
イタリアの写真家、ミシェル・パラッツィが『水と地球環境を守るチャータード財団(CIWEM)』が主宰する環境写真コンテストで最優秀賞を獲得しました。
彼の作品はご紹介する『埃と共に去りぬ作品第2(Gone with the Dust #2)』のように、地球の気候変動、貧困、そして開発問題などを端的に表現しています。

環境写真コンテストの作品展はロンドンにある王立地理学会で、4月10日から5月3日まで鑑賞することが出来ます。

冒頭の写真[埃と共に去りぬ作品第2]ミシェル・パラッツィ(イタリア)
モンゴルのゴビ砂漠、砂嵐の中の兄と妹。

[避難区域]ピエパオロ・ミッティカ(写真下・以下同じ)
福島県富岡町の住民が、身の回りの品を取りに避難区域内にある自宅に戻る様子を撮影した作品。
2011年に発生した福島第一原発の事故により、住民134,000人は『とるものもとりあえず、急いで放出された放射性物質から逃げなければならなかった』ため、生活用品のほとんどすべてを放置したまま、未だに避難生活を強いられています。
この写真は特別な許可を得て、身の回りの品々を回収するため自宅に戻るときの様子です。
最近行われた調査では避難した人々の内約80%が、どんな事故が起きて、何のために逃げなければならないのか、正しい情報を伝えられてはいなかったことを明らかにしました。
GRD14
[生き抜く人々]GMB アカシュ
ダッカ郊外にある建設されてから100年以上が経つビルディング。
バングラデシュはインド帝国の一部であった時代の、繁栄の遺物ではありません。
日々の生活を大切にし、心に希望を持って生きています。
この場所には掃除人を生業とする、バングラデシュでも最下層を形成し、蔑視されている80家族が暮らしています。
清掃は大切な公共サービスですが、彼らの身分まで保証するわけではないのです。
GRD02
[太陽の下の農民]アラムシャー・ローフ
インドネシア、南スラウェシの農民が、照りつける太陽の熱でコメを乾かしています。
インドネシアでは太陽の光が、農作物を完走させるのに役立っています。収穫期には農民たちは、水田で収穫したコメの製粉を容易にするため、米を乾燥させるのです。
GRD03
[ウユニ]ハビエル・アルセニジャス
「まるで時間が静止しているかのような世界で最も印象的な風景のひとつ、それが南米ボリビアの海抜3,656メートルの地、サラー・デ・ウユニです。ここは今、先端技術の普及の恩恵により、世界有数の富裕な地になりました。
この山中には1億4,000万トンのリチウム資源が眠っており、優に全世界の供給量の半分を撒かうことが出来るのです。
GRD04
[夜のアロエディコトマの樹・作品第2]フローラン・ブルワー
ナミビアのキートマンシュープの夜空に銀河が煌めく時間、柔らかな光とは対照的に夜の冷気があたりをすっぽり包みます。
そしてアロエディコトマの樹の背景に、印象的な光の風景が広がります。
この写真は230度の視界をカバーするパノラマ写真です。
GRD05
[モデル・ハウス2012]スティーヴ・ブロケット
住宅建設ブームが去った後のスペイン。一流デザイナーが設計した大量の建売住宅が、大量に売れ残り、そのほとんどが空き家のままになっています。
経済不況に苦しむスペインでは、現在約120万戸ほどの住宅が売りに出ています。
海岸沿いに作られたこの住宅地も、人が住んでいる家は数えるほどしかなく、不気味に静まり返っています。
この住宅地の完成は、スペイン国民が住宅を新規購入できる余裕があった時代には間に合いませんでした。
私たちは、破たんの少ないバランスのとれた生き方について、もう一度自分たちを見直す必要がありそうです。
GRD06
[香港の建設現場]スチュアート・チェィプ
いまアジアでは、欧米風の近代的ビルディングの建設が、競うようにして進んでいます。
GRD07
[廃墟の巣、白鳥]ウィリアム・エッカーズレー
「私は人間を写すことなく、ロンドンが本来持っている美しさ、穢さ、素晴らしい側面、あるいは醜い側面を写し取ることを試みました。そして被写体を求めて歩き回り、しばしば大量のごみと遭遇することになったのです。」
GRD08
  + – + – + – + – + – + – + – + – + – + – + – + – +

【星の金貨】では一時動画を積極的にご紹介してましたが、とどのつまり、写真の表現力の方が素晴らしいと確信するようになりました。
飽くまで個人の感想ですが、ここにご紹介した写真には、いずれもじっと見入ってしまうだけの魅力と迫力があります。
2番目の福島第一原発事故の避難民の方の写真も、言葉では表現できない複雑な感情が交錯しているであろう、その心の中を見事に表現しています。
ぜひ一点一点、拡大してご覧ください。

1 2 3 24
このサイトについて
星の金貨プロジェクト、リニューアルしました。 これからは薬剤師・小林裕見子がメディアが言えない健康の真実を発信していきます。
サイトマップ
星の金貨プロジェクトのサイトとしてスタート、2024年6月よりあおい薬品の薬剤師・小林裕見子の発信ページに変身しました。
最近の投稿
@idonochawanツィート
健康関連リンク
アーカイブ