ホーム » エッセイ » あらゆる場所で脱原発!【 飛行の新時代を約束するソーラー飛行 】
アメリカCNNニュース(スイス)2011年11月29日
翼の長さはジャンボジェット並み、エンジンの大きさはスクーター・サイズ。
ソーラー・インパルス号はユニークな飛行機です。
12,000個近くの太陽電池と4つの電気駆動プロペラのおかげで、日中も夜間も、燃料なしで飛行可能な世界の最初の航空機です。
63メートルの幅と1,600キログラムの重量のこの飛行機は、2010年に26時間の連続飛行を達成して記録を打ち立て、その記録は未だ破られていません。
しかし、それはただ単に飛行記録だけの問題ではない、とパイロットのアンドレ・ボルシュベルグは言います。
「私たちは太陽電池と電動プロペラで、どこまでのことができるのか証明したいのです。」
「我々は生活の質を保ちながら、一方でエネルギー消費を減らし、石油と原子力エネルギーへの依存を減らすことは可能なのです。」
ソーラー・インパルス号のアイディアは、ベルトラン・ピカール(世界で初めて気球でノンストップの世界一周を達成)がヒントになりました。
1999年当時の大冒険を振り返り、ピカールはこう語りました。
「燃料切れのため、我々は危うく失敗するところでした。」
「その時私は、次に挑戦するときには燃料が無くても飛行できるようにする、と自分に誓ったのです。この構想実現のため、ソーラー・インパルス号は生まれたのです。」
しかし、その構想を実現のためには、彼は7年前のボルシュベルグとの出会いまで待たなければなりませんでし た。
2014年に航空史上初となる、彼らの最終目標である燃料無しでの世界一周を実現するためには、1億3,400万ドルの予算が必要であり、そのためのスポンサーが必要です。
「やることすべてが初めてのことになります。過程のすべてが初の試みなのです。」
ピカールは語ります。
「ライト兄弟が飛行機を発明してから、リンドバーグが初めて大西洋横断に成功するまで、25年の月日が必要でした。このとき彼は一人でしたが、100人の乗客を乗せた飛行機が大西洋を横断するまでは、さらに25年がかかりました。」
彼らの背に向かって順風が吹いています。
ピカールとボルシュベルグは太陽光エネルギーによる飛行に明るい展望を持ち、21世紀の航空史にパイオニアとして2人の名を刻み込むことになる、ソーラー・インパルス号の記録達成を確信しています。
【改良型・スイスでの飛行に成功】
アメリカNBCニュース 5月24日
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