ホーム » エッセイ » 【 83歳の看護師女性の奮闘記 】
「頭を使う代わり、善意だけを持つ。それが全部良い結果につながるとは限らないが、後悔はしない」
アメリカNBCニュース 2011年11月15日
ブライアン・ウィリアムズ :
今夜の[メイキング・ア・ディフエレンス]はニュー・ショアハムと呼ばれている場所からのレポートです。それは、ニューヨークのロングアイランドの先端からほど近い、ロードアイランド沖の小さくて美しい島の名前です。
ここは大変人気のある避暑地ですが、それよりも会うべき一人の女性が暮らしています。
彼女は83歳ですが、この国にありがちな出来事に関し、隣人たちを気づかっています。
NBCのロン・マットがお伝えします。
ロン・マット(レポーター):近づく冬の足音が、波消しブロックを越えてやって来て、静かな通りを横切り、絵のように美しいブロック・アイランドを通りすぎていきます。
ジェットスキーのような物を抱えてやって来た観光客は島を去り、観光収入も途絶えました。
そしてそれは、83才のメアリー・ダネリィの人望が、地方住民の間で急速に高まる時期でもあります。
メアリー・ダネリィ「住民は皆、観光シーズンにはホテルやレストランで働き、それなりの収入もあります。でも冬の訪れとともに、町の人々の収入は 無くなってしまうんです。」
レポーター : そして住民たちは彼女と、少額の寄付によって賄われるNPO、メアリーD基金の登場を待つことになります。
メアリー「力になってあげたいのです、25ドルあります。ほら、見てください、ありがたいじゃありませんか?」
レポーター : そして、大きい年次基金パーティーも開催されます。
メアリー「私は頭を使う代わりに、善意だけを持つことにしているの。それが全部良い結果につながるとは限らないわ、フフッ。でも、後悔はしないことにしているの。」
モット:街で働くジョン・コンネルがメアリーに会った時、彼はその冬の暖房費をどうしても支払うことができずにいました。
ジョン・コンネル「彼女が助けてくれたおかげで、何とかやっていけたんだよ。」
レポーター : 長年の習慣から、彼女の一日はまず祈りを捧げることから始まります。
次に近頃亡くなってしまった夫と息子のもとを訪ねます。
そして、残りの時間はすべて人助けに費やします。
メアリー「大丈夫よ、問題ないわよ。」
レポーター : 州の看護師として家庭を訪問しながら、昼食を共にとりながら、彼女は1970年代に基金づくりにまい進しました。
以来、彼女の基金は島の3分の1ほどの人々を助けることができました。
昨年度、メアリーはたまった医療費の清算、大学の学費、果ては家計の立て直しのための相談料の支払いに至るまで、50,000ドル(400万円弱)ほどを支払いました。
メアリー「役に立てて、よかったわ。」
モット:普段は誇り高い住民たちですが、助けが必要になると、坂道を上がるのを手伝ってもらっているこの男性のように、メアリーを頼ることになり ます。
クリフォード・ミッチェル(ブロック島居住者・車いすの男性)
「誰かに助けを求めることには、確かに問題もあるよ。でもメアリーに頼むのは別なんだよ。」
レポーター : メアリーを頼ってごらんなさい、多分彼女なら助けてくれるはずです。
メアリー「いい人だったね、って思い出してもらいたいだけよ。」
レポーター : 人々をいたわり続ける灯台がしっかりと立ち続ける島から、NBCニュースのロン・モットがお伝えしました。
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