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世界の最新健康ニュースから[肥満とガン]

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肥満は免疫機能を低下させるためにガンの発症率を上げ、その上ガンの進行をスピードアップさせてしまう

腹八分目の食事をきちんととり、日常生活に適度な運動を取り入れると、私たちの体の免疫機能が活性化します。
特に大切なのが栄養・ビタミン・ミネラルのバランスのとれた食事を心がけることです。
なぜ腹八分目が大切かというと、私たちの体では夜寝ている間に成長ホルモンが分泌されてストレスや疲労などで損傷した体のあちこちを修復してくれますが、満腹の状態で眠りにつくとこの成長ホルモンが分泌されなくなってしまうのです。
損傷したままの場所がさらに傷つくとガンやさまざまな病気の原因を作り出してしまうのです。
「腹八分目で医者要らず」
という言葉がありますが、改めて言い得て妙、だと感心します。

あおい薬品薬剤師 小林裕見子

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この世で最高のがん治療薬、それはやっぱりあなたの体の免疫機能
英国BBC 2018年11月12日

新たな研究結果により、肥満している人々がなぜ癌を発症する可能性が高くなるのかが明らかにされつつあります。

人間の身体には特定の細胞を使って体内にできたガン組織を破壊するメカニズムが備わっていますが、この働きをする細胞内に肥満が原因で脂肪が入り込んでしまうと本来の働きができなくなってしまうことを、アイルランドの首都ダブリンにあるトリニティ・カレッジの研究者たちがつきとめました。

英国では肥満は喫煙に次いで2番目の予防可能なガンの発症原因になっていると英国ガンリサーチが公表しています。

英国では毎年約22,800人が癌によって死亡していますが、そのうち20人に1人は過剰体重が原因でガンを発症しています。

これまでも専門家の研究により、脂肪が体に送り込むシグナルによって細胞がガン発症につながるダメージを受けやすくなり、さらにはガンを発症する細胞の数を増やす可能性がある可能性が指摘されてきました。

今回トリニティカレッジの科学者たちはネイチャー イミュノロジー誌(Nature Immunology : 科学雑誌ネイチャーグループが発行する免疫学に関する研究成果を掲載している国際学術誌)上で、本来ガンと戦うべき細胞に脂肪が詰まっている状態を具体的に示すことができました。

そして研究者たちはこれらの「ナチュラルキラー」細胞の戦闘能力を、薬物治療によって回復させることができるよう研究を続けています。

▽体重を減らしてください

リディア・リンチ教授は次のように述べています。
「ナチュラルキラー細胞内に脂肪が入り込まないようにする化合物が効果を発揮する可能性があります。」

「実験室ではナチュラルキラー細胞を再び活性化させることに成功しています。」
「しかし何と言っても最良の方法は体重を減らすことです。ガンの予防だけでなく、あなたの健康にとって全ての面でメリットがあります。」

英国ガン・リサーチ・ビーストン研究所のレオ・カーリン博士は、
「肥満は13種類のガンのリスクを高めることはすで分かっていますが、それがどのようにしてガンを発症させるのか、そのメカニズムは完全には解明されていません。」
「今回の研究は、免疫細胞がガン細胞を攻撃するための正常な機能を脂肪分子がどのようにして邪魔するのか、そのメカニズム解明することによって新しいガンの治療法に道を開くことになるでしょう。」

「これまでの多くの研究は、ガン細胞の増殖を止めるため、体の中でどのような代謝活動が必要なのかを突き止めようとするものでした。ですから今回の研究においても、免疫細胞の代謝について検証する必要があるということに留意しなければなりません。」

https://www.bbc.com/news/health-46179118

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ほんとうの「今」を知りたくて、アメリカCNN、NBC、ABC、CBS、英国BBC、ドイツ国際放送などのニュースを1日一本選んで翻訳・掲載しています。 趣味はゴルフ、絵を描くこと、クラシック音楽、Jazz、Rock&Pops、司馬遼太郎と山本周五郎と歴史書など。 @idonochawanという名前でツィートしてます。
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