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【 取締りは行き過ぎだった?! 】『権力の横暴』をまだまだ許さない、アメリカの大手メディア

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アメリカNBCニュース 11月21日

ブライアン・ウィリアムズ :
さて再び、カリフォルニア大学デイヴィス校で展開された抗議行動の、驚くべき様子を写した写真の件です。この事件はインターネットを介し、あっという間に広まりました。体に付着すれば猛烈な痛みを感じさせるトウガラシスプレーを、まるでスプレー ペイントでもするようにまき散らしながら、警官隊が学生たちを弱らせるための行動を組織的に行っている様子を、映像が明らかにしています。
歩道に座っているのが、皆さんのお子さんだと想像してみてください。
あなたのお考え通り、キャンパスでは大騒ぎが演じられました。
この件に関する人々の憤りは収まりそうにありません。
NBCのクリステン・ダールグレンが現場から中継でお伝えします。

リポーター:まず最初にキャンパスの 学生たちがどのような目にあわされたか、140万回再生されたこの映像を、もう一度ご覧ください。
この大学のキャンパス内での状況の改善を求めるために、世界の人々が怒りとともに挙げた声は、証券市場で飛び交う怒号のようでした。

これが世界に衝撃とともに、世界を駆け巡ったビデオです。
暴徒鎮圧用のフル装備をした警官たちが、腕を組み合わせてその場を動こうとしない学生たちめがけて、トウガラシスプレーを吹きつけています。
この抗議行動はこの7年間で授業料が2倍になったことが原因でしたが、もともと静かだったこの大学のキャンパスにあっては、初めてのデモだったのです。

学生たちが、生命科学スタジオの観客席に集まってきました。
リポーター:この学生は警察側の力の誇示が行き過ぎだと思ったため、ビデオを撮影した、と語ります。
学生の代表「学生がここは安全ではない、と感じるようなキャンパスであってはならないと思います。」

リポーター:今日の午後、学生たちはキャンパスに戻りました。多くの学生が(キャンパス内に武装した警官隊を入れた)学長の辞任を要求しています。
学長「私は謝罪するためにここにいます。私は金曜日の出来事については、心から恐ろしいと思っています。」

リポーター: 警察は、実力行使の訓練を受けています。
大学の職員「警察の取り締まりは明らかに行き過ぎです。あのシーンを見せられたおかげで、私たちにはもっとしなければならないことが、あることがわかりました。」
警察署長「私はトウガラシスプレーは、警官が使う道具の一つにすぎないと思っています。それがふさわしい状況で、適切に使われることを祈るばかりですが、吹き付けられてもそれほどひどい後遺症があるわけではありません。」

リポーター: ビデオの中で特定された警官隊の現場の責任者と、スプレーを使った警官2人は公務休暇に置かれています。
しかし、今日になって一部の教授たちが、これは単に警察だけの問題ではない、と言っています。そして、その若い学生たちの期待を裏切った、大学の運営の在り方もまた問題であると語ります。
大学教授「私たちはこの大学内で、なぜ自動小銃で武装した警官が目立つ場所にいるのか、問い直す必要があります。そしてなぜ化学薬品の武器を 携行しているのか。彼らはいったい何を考えているのでしょうか?」

リポーター:大学の教員組合が、学長の辞任要求に同調しました。
大学はただちに事件について調査する特別委員会を設置しましたが、併せて地方検事局に対し、この事件で今回の トウガラシスプレーの使用が、妥当であったかどうか調査を行うように求めました。


アメリカABCニュース[ http://abcnews.go.com/Technology/slideshow/uc-davis-officer-john-pike-pepper-spraying-meme-14999913 ]に掲載された画像。一枚目はアメリカの独立宣言がとうがらしスプレーで台無しにされている。
2枚目のキャプションにはこうあります。
「とうがらしスプレーは無慈悲な化学薬品である。ふりかけられれば誰でも目を開けていられなくなり、呼吸困難に陥り、動くこともできなくなる。カリフォルニア大学デイヴィス校で、警官のジョン・バイク(実名報道)は地面に座った抗議者たちに、無法にもとうがらしスプレーを吹きかけた。ここではパイクはマネの名画『草の上の昼食』の中に現れ、登場人物にとうがらしスプレーを吹き付けている。」

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【今年の感謝祭と『ブラック・フライデー』】


アメリカNBCニュー ス 11月20日


2010年ですら厳しい結果に終わった『ブラック・フライデー』*のショッピングに今年客足が戻るかどうか、注目が集まっています。
*アメリカなどで、感謝祭(日本では勤労感謝の日)の翌日の金曜日。クリスマス商戦が始まり、小売店が黒字になるとされることから。


しかし、今年はさらに状況は難しく、多くの人にとって恵まれた環境とは言えません。
NBCのクレイグ・メルヴィンがお伝えします。


リポーター: もうすでにお客さんが『ブラックフライデー』の目玉商品のために、列を作って待っていると思いますか?
小売業者「800ドルのTVが200ドルになるんだから、お客さんは早くから列を作って並んでくれますよ。」


リポーター:歓迎される予測は小売業者の検討により、次の週末には売り上げが2割アップする、というもので す。小売業者はそれを現実のものとするため、今、懸命の取り組みをおこなっています。


小売業者「来週の金曜日の朝、暗いうちからセールを始めます。」


リポーター:ウォルマートの店舗では、開店と同時に飛び込んでくる客に対し、この数年間で初めてレイアウェイ (手付金を支払って商品を予約し、支払完了時点で商品を受け取る)方式を採用することになりました。
かつてセールが始まったころは、『ブラック・フライデー』のセールを木曜日のうちに始めたものでした。
競争相手よりも少しでも早く開店すれば、『早起きは三文の得』の格言通りの成果が得られたのです。


リポーター:感謝祭の週末から年末年始のための買い物を始める、という人は17パー セントおり、昨年はその数字がさらに5パーセント上昇しました。
しかし今年の消費者の支出意欲は最低を記録しており、専門家の多くが今年の支出が昨年を上回ることは無いだろう、と予測しています。
パイが大きくならないのであれば、小売業者はせめて取り分が増えるように、あらゆる手を打つことになります。


しかし朝早くからの営業は、すべての人にとって歓迎されるべきものではありません。
カールトン・スミスは感謝祭の夜は、午後8時には働いていました。
「休日の買い物、それは家族や友人と一緒にするべきものです。」


リポーター:売り上げの伸びが期待できないのであれば、『ブラック・フライデー』の開店時間をむやみに早くするのはやめて、感謝祭をウォルマートの従業員も楽しむことができるよう、顧客に対して理解を求める嘆願書には200,000近くの署名が集まりました。
顧客とウォルマートの双方が、特に感謝祭期間の従業員の働きぶりには満足している、と取材に応えました。


しかし今、2,500万 以上のアメリカ人が職を探しており、リリーナ・ケインのような人々の食卓に、七面鳥のごちそうが運ばれることは無いでしょう。
リリーナ・ケイン「私たちは一日でも早く社会に復帰して、働きたいのです。今の経済状況は厳しすぎます。」


リポーター:そう、小売業者たちの商慣習にとっても、買い物客、そして働く人々にとって、現在の経済状況は厳しすぎます。


クレイグ・メルヴィン NBC、ニューヨーク

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