世界の最新健康ニュースから[砂糖]
アメリカCNNニュース 2018年8月30日掲載
今日は砂糖には麻薬と同じくらい、強い習慣性がある、という米国CNNニュース記事をご紹介します。
そして砂糖の恐ろしさは麻薬のような依存性があることに加え、食べた後血液中に入ると砂糖水がドロドロしているのと同じように、血液もどろどろしてしまう点にもあります。
想像してみてください。
あなたの血液が砂糖水のようにベタベタしたら・・・それだけでも不健康だってわかりますよね。
(小林 裕見子 : あおい薬品薬剤師)
[甘いお菓子って、なぜクセになっちゃうの?]
なぜ私たちがチョコチップ入りのクッキーなどの甘いお菓子に目がないかということについて、子供の頃の幸せな記憶にもつながっているからなお一層美味しく感じるという説明以外にも、科学的な解明ができるかもしれません。
これまでの研究によって、チョコチップ入りのクッキーなどの甘いお菓子の成分中には、中毒性のある成分が含まれていることがわかっています。
人体に関するいくつもの研究により、人間の体は砂糖の入った食品が入ってくると、砂糖とその甘さはコカインを含む麻薬性の薬物に匹敵するほどの満足感と渇望感(もっと欲しいという)を引き起こすことがわかっています。
伝統的なチョコレートチップのクッキーのレシピでは、グラニュー糖3カップとブラウン糖3カップが必要で、1個のクッキーごとに砂糖10グラム、またはティースプーン2.5杯分を消費します。
さらに砂糖に加え少量のアナンダミドという化合物が含まれているチョコレートがあります。
アナンダミドは興味深いことに、気分を変える作用を持つマリファナの有効成分であるTHC(テトラヒドロカンナビノール)と同じ細胞受容体に働きかける脳化学物質でもあります。
チョコレートがマリファナと同じくらい「ハイな気分」を生み出すとまでは言えないかもしれませんが、チョコレートを食べるとなぜ気分が良くなるのかの化学的根拠となるかもしれません。
オハイオ州立大学の神経科学学部のゲイリー・ウェンク学部長によると、高脂肪で糖分の多いクッキーは、他の材料とは無関係に脳内のアナンダミドのレベルを上げることがあります。
おいしいものを食べたいと思うことは私たちの生体反応のひとつです。
「脂肪と砂糖の組み合わせはアナンダミドの効果同様、中毒を誘発するために組み合わせられているようなものです。」
ウェンク教授がこう語りました。
「それは喜びのトリプルプレイなのです。」
さらに詳しくこの記事をご覧になりたい方は、以下のURLへ(英文)
https://edition.cnn.com/2018/08/30/health/chocolate-chip-cookies-addictive-food-drayer/index.html
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