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この国の政治家

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日曜日など、「政治討論」番組が目白押し。
最近気がついたことですが、政治家、あるいは政治評論家のみなさんがテレビの政治討論番組などで主張している通りの政治が行われていれば、この国はずいぶんと『いい方』に向かうはずなのではないでしょうか。
ところが、現実は皆さんが見ての通り。
アメリカでつい最近、二大政党の民主党と共和党の国会議員が、国会で互い違いに並んで腰掛け、「ささいな利害は捨てて、力を合わせて国難に立ち向かおう」というパフォーマンスを行ったその日に、もっと深刻な『国難』に見舞われていたはずの日本の国会中継では、ただひたすらに足を引っ張り合う国会議員の姿がありました。そして今、まさに未曾有の『国難』が日本を襲っています。

最近「若手」国会議員なんて人たちがテレビに良く出てきます。はっきり言って私は政治にかけるビジョンなんか無いくせに、やたら声の甲高い人が虫酸が走るほど嫌いです。中身も無ければ品性も無し、人々のため、名も無い市民のために「このような政治を実際のものにしたい」なんて理念も無く、ただただ人の悪口。でもこういう人をやたらとテレビに登場させるのも日本のテレビ局なら、それを当たり前のことと受け取り、あげく本人をどこかで見かければキャアきゃあ言いながら、ケータイのカメラで撮りまくるのも日本人。言われた本人はますますその気になって、国会で表現だけがセンセーショナルだけど無内容なことを激烈にしゃべりまくる。するとまた、テレビ局が引っ張り出す......
でも忘れないでくださいね、世界はこういう人を国会議員に選んでいるのはあなたや私、つまりはそれが日本人なのだ、と見ているのです。
テレビの前だけで何だかちょっと正論めいたことを言っていながら、国会へ行けばひたすら足の引っ張り合い。
そこには陸前高田市のことを、南相馬市のことを、今度の震災で数多く生まれてしまった震災孤児のことを、鋭い痛みとともに考えているとはとても思えません。
でも、「知り合いに頼まれたから」「地元だから」「何かあったら、個人的な頼み事をきいてくれるかもしれない」なんて理由で、そういう人を選んでいるのがニッポン国民。
そしてニッポン国民とは、つまりはワタシと......

ポンピドゥ

ポンピドゥ

『本物の』政治家ポンピドゥー、第2次世界大戦当時はフランス・レジスタンスの闘士。
戦後、教師を経て政治家に、連続する危機を見事な舵取りで乗り切った。
1975年没後一年になるのを追悼し、発行された切手。
いかにフランス国民から愛されていたかがわかる。

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